ブラック企業
みなさーん!ブラック企業で働いていますかー!
ここ数年間、年中無休で仕事をしているボクが、ブラック企業撲滅について考えてみました。
需要と供給
考える前に世の中の大原則を知っておきましょう。
多くの人が欲しがるモノの価格は上がり、人気が下がれば価格も下がります。
さて、ブラック企業。
なぜブラック企業で働くんでしょうか。
ひとつの原因はブラック企業自体に需要があること。
世の中の全員がブラック企業で働かなくなったら、人手不足でブラック企業は倒産します。
つまりブラック企業は消滅するはずです。
しかし実際にはブラック企業はたくさんあります。
つまり、ブラック企業で働く人はたくさんいるんですね。
誰かがやめても別の人が採用されます。
採用できるってことは応募があるってことです。
ブラック企業がブラック企業である原因には2パターンあります。
- 経営者が悪人では無いのに経営が苦しくて仕方なくブラック企業であるパターン
これはなかなか切ないです。
従業員がブラックな働き方をしないと会社が存続できないビジネスモデル。
もちろん経営者の能力が低いからそうなるんですけど、能力が低いことが悪では無いですからね。
経営者が無能だと批判するのなら、従業員なんて経営すらできない無能ってことになってしまいますから。
従業員がブラックな環境で懸命に働いて何とか会社が存続。
もし従業員がテキトーになれば、会社は倒産。結果、従業員は無職。路頭に迷います。
ブラックでも給料をもらい続けるのか、それとも無収入になるのか。
- 経営者が悪人のパターン
これは経営者のせいです。
だから経営者にケンカをふっかければ解決するかも知れません。
給料が安すぎるから上げろ、さもないとやめるぞ。
労働時間が長すぎるから短縮しろ、さもないとやめるぞ。
もしその従業員が会社にとって貴重な戦力なら、経営者は要求をのむでしょうし、他に代わりがいくらでもいるのなら、要求をのまないでしょう。
あくまでもチカラ関係は需要と供給で決まります。
日本の労働人口が変わらないとすれば、ブラック企業がつぶれていくとどうなるでしょう。
当然、就職先となる企業の数が減るので、失業者が増えます。
これは言い換えれば、失業者と言う名の供給が増えることになります。
企業は労働需要です。
需要が減って供給が増えます。
するとどうなるか。
価格が下がるんですね。
ここで言う価格とは何か。
そうです。
給料のことです。
ブラック企業が減って労働供給が増えることによって、それまでブラック企業では無かった企業の給料が下がっていくわけです。
もしくは労働時間が増えます。つまり時給が減るんですね。
それでも失業者は収入を得るために、そこに就職せざるを得ません。
切ない話ですが、ブラック企業を滅ぼせば、他の企業がブラック化していくんですね。
だから、ブラック企業を滅ぼすのは、単に民間レベルで個人個人が戦って解決するのは非常に難しいんです。
マクロの政策で解決する必要があるんですね。
いまの日本でこんなにもブラック企業が話題になってしまうのは、政策的にブラック企業が滅びる仕組みになっていないからです。
ブラック企業を滅ぼすには、政治に参加すること。
若い世代ほど選挙に行きませんが、それは自分で自分のクビを締めているんですよ。