能力の測定
今朝、仕事に向かう途中、歩きながら考えたんですよ。
なぜ人はコツコツと継続的に努力することが大切なのか、と。
人間の能力って数値化しにくいですよね。
例えば、2人が走り幅跳びをやったとします。
2人とも、高さ130cmをクリアしたとします。
そこで競技終了。
では、その2人は同じ能力でしょうか。
もちろん違いますよね。
たまたま130cmで終了しただけであって、もっと高くしていたら1人は飛べてもう1人は飛べなかったかも知れないわけです。
測定する側のさじ加減で人間の能力が「設定」されてしまうことがあると言うことです。
あえて客観的な数値で人間の能力を測るとすれば、例えば、努力の時間ってのはどうでしょうか。
いや、それでも話に無理はあるんですけどね。
10倍の時間、努力したからと言って10倍の能力が身に付くわけでは無いですから。
でも、努力しない人よりは努力した人の方が前に進むのは確かです。
ボクはこんな話をよくするんですよ。
東京タワーの色を知っている人は賢いのか。
もちろん違いますよね。
知っているか知らないかは単なる知識です。
知っている人は天才でもバカでも知っています。
逆に、外国の人で東京タワーのことを知らない人は、絶対に東京タワーの色はわかりません。天才とかバカとか関係ありません。
たまたま、赤と答える人もいるでしょうが、それは偶然です。
では、なぜ知識は増えるのでしょうか。
それは知識を身に付けると言う経験をしたからです。
わかりやすいのは英語の勉強ですよね。
英単語を生まれつき知っている人はいません。
たくさんの英単語を知っている人はたくさん勉強したわけです。
より多くの時間をかけて勉強したら、より多くの英単語を身に付けられます。
そう言う意味で、知識は頭の善し悪しでは無く、努力量に比例します。
努力の時間
1日に1時間勉強をするとします。それを毎日コツコツと継続します。
すると1年間で365時間。
10年間で3650時間。
3650時間分の知識が身に付きます。
別の人が、慌てて追いつこうと努力を始めるとしましょう。
1日5時間。
割り算してみてください。
3650時間 ÷ 5時間 = 730日
つまり、ちょうど2年かかります。
1日1時間の勉強をコツコツ継続した人に追いつくためには、1日5時間の勉強を休まず2年間も続ける必要があります。
いままでできなかった人が、1日5時間を2年間休まずできますか?
無理ですよね?
1日1時間ならハードルがとても低いですが、1日5時間を休まずはまず無理です。
しかも、2年間続けたところで、1日1時間の人も、さらに2年分、先に行ってしまってるので、実際にはもっと時間が必要なのです。
これでわかったでしょ?
人間は、後からやって取り戻すのは無理なんです。
毎日コツコツと継続した人が勝ちます。
10年経ってから慌てて猛烈にやっても、もはや追いつきません。
世の中を見回してください。
後でやるタイプの人と、今すぐやるタイプの人。
どちらが優秀な人が多いですか?
間違いなく後者でしょ。
ダイエットなんて良い例ですよね。
日常的に節制していれば、10年後もスリム。
一方、毎日、好きなモノを食べ続けて10年後にすっかり肥満になった人が、そこで慌ててダイエットを始めても、ほとんどの人は挫折します。
そんなものなんですよ、人生は。
いつか何かをやろうと思っている人。
今すぐ始めましょう。
そして毎日少しずつコツコツと継続しましょう。
そうすれば、10年後にはもはや誰からも追いつかれない人ができあがっています。