自腹
この前、こんなことを書きましたね。
で、経理部に正直に言ったんですよ。
- 50件までしか履歴を取れないことは知りませんでした。
- 履歴の不足分は私が自腹を切るので経費精算分からカットしてください。
つまりボクは無知を正直に説明し、自分で責任を持つと言ったんです。
で、今日、経理部の大御所の女性からメールが。
「あなたの言い訳が通用するのは今回だけよ。次回からは言い訳は通用しないから。」
う〜ん。
ボクは人に腹を立てないタイプなので、この人にも何の感情も無いんですが、それにしても理解力の欠如に驚きました。
さっきの2行を読んでもらえばわかるように、ボクは自己弁護はしてないんですよね。
ありのままを正直に話、自腹を切ると言っているのです。
言い訳どころか、むしろ逆をやりました。
それに対し、次からは言い訳は通用しないという回答。
この場合、ボクはどうすればいいのでしょうか?
ウソをつけばいいんですかね?
会社の文化
そこで、ちょっと話がそれるんですが、ボクが日々感じていることを書きます。
ボクは学歴がそのまま能力だとは思ってないんですよ。
だから学歴の高い人間が優れていると思ってないんです。
高学歴な人間が大企業に入って高い収入を得るのは、それは能力が高いからではなく、会社が大きいからです。
大きな会社に入れば無能な人でも高い収入を得られますし、逆に有能な人でも零細企業に入れば安月給になります。
ボク自身、大企業から外資系からベンチャーから零細からスタートアップから公益財団法人から、とにかく多数の転職を繰り返して経験したので、よくわかっています。
高学歴は仕事ではたいした価値は無いんです。
でも、今の会社に入社したときに、すごく違和感を感じたんです。
とにかく、みんな、勉強しない。
不動産業なのに、ほとんどの人が宅建の資格を持っていないんです。
ボクが今まで経験した不動産会社では、3年以内くらいに宅建を取らないと非常に肩身が狭かったんですが、今の会社では宅建を取ることが非常に珍しくて、合格したら驚かれます。
ボクのように大量の資格保有者はボク以外に皆無です。
別に、資格を持つことが大事だとか目的だとは言いません。
でも、資格を持つことで得られる専門知識はお客さんの役に立つんですよ。
病院に行ったら、どの医者も医師免許を持ってなかったら不安でしょ?
それと同じで、不動産という大きな買い物をするお客さんは不安だから、きちんと専門知識を持ったプロが必要なんです。
なのに、このていたらく。
社長以下、役員クラスは軒並み持っていません。
そういう人たちが採用するので、とにかく勉強しないタイプが入社してきます。
ボクはどちらかと言えば場違いな存在。
先日、全社員を対象に経営コンサル会社のビジネステストを受けたんですが、もちろんボクが全社員で1位です。しかも圧倒的に1位。
これはボクが優れているとかそういう問題では無いんです。
日常的に切磋琢磨してスキルを磨く習慣が身についているかいないかの違いなんです。
こんなことは言いたく無いんですが、やはり優秀な人が多い会社はそういう人を採用するので類は友を呼び、ますます優秀になっていく。
そうでは無い会社は、ますますそうでは無い会社になっていく。
残念ですが、やはり会社によるヒエラルキーというか文化というか。
だから上記の経理の人も、こういう単純なおかしさを誰からも指摘されてこなかったわけです。
ロジカルシンキング?何それ?
そういう世界です。
やはりハードな世界に身を置かないと、そこに染まってしまうと、自分自身も成長が止まってしまいそうで、ボクはまたいずれ別の世界に行くんだと思います。
会社選びは必ずしも大企業が良いとは限りません。
ただ、これから就職活動する人は、とにかく面接官をしっかり逆面接してください。
無能な面接官がいる会社はリスキーかもしれません。