教材の質
前回の話はこちらです。
後日、教材とメンバーズカードなどの一連のセットが届きました。
詐欺では無かったんですね。
教材はビデオテープで約20本。なかなかの数です。
なんとなく面倒だったので届いた教材をしばらく放置していましたが、数週間たってから封を開けてビデオテープを取り出しました。
そして英語教材の第1巻から見始めました。
この英語教材をこなせば英検1級に合格するというキャッチフレーズです。なかなかのモノですね。
しかし1本のテープの長さはわずか30分。それが10本ほど。
うーん、たったの5時間分のテープで英検1級に通るのだろうか。
そう思いながら見ていると、第1巻の内容は単語の発音練習。
album
「ア!」「ル!」「バ!」「ム!」
「ア!」「ル!」「バ!」「ム!」
これのリピート。
何と第1巻はいくつかの簡単な英単語の発音練習で終わりました。
中学1年生レベル。
ガーーーーーン。
だまされた感。
残り9本のテープで英検1級に受かるはずも無く、ボクはもう残りの英語教材を見ることはありませんでした。
気になったのは手品講座。
実際に見始めると、講師として登場したのは、本格的なマジシャンではなく、いわゆるマギー司郎、マギー審司さん的なギャグマジシャン。
記憶がはっきりしませんが、もしかしたらマギー司郎さん本人だったかな?
逆にこれも衝撃でした。
すでにビジネスマナー講座のビデオを見る気力は無くなっていました。
メンバーズカードは確かに18金でずっしりと重いモノでしたが、買い物できるのはあくまでもカタログの中だけ。しかも数パーセント程度の割引で大して魅力は無かったんです。
また、教材のローンを払い終えても、メンバーでい続けるためには毎月3,000円ほどの会費を払う必要があることも知りました。
苦情
てなわけで、遅まきながらボクは国民生活センター(当時は違う名称だったかも)に事情を説明し、解約できないか相談しました。
しかし、自分から足を運んで契約に合意し、しかも開封してしまっており、日数も経ってしまっていることから、解約は難しいとのこと。
てなわけで、ボクは学生最後の1年間と社会人最初の2年間でローンを払いました。
60万円。
まあ大きな勉強料でしたね。
それにしても、社会人になってからボクはいろんな人にこの体験談をしたんですが、かなり多くの人が同じような経験をしていたんです。
特に多かったのが数十万円で絵画を買ったケース。
そりゃ、ホントにその絵画が好きでその価格に納得して買ったのなら構わないんですが、みんな口を揃えて、
「キャッチセールスに引っかかった。」
と言っています。
みなさんも、高額な商品を購入する際は、その経緯・動機をよく考えましょう。