ナンバーポータビリティの無料化
携帯電話会社(キャリア)を変更しても電話番号が変わらない制度をナンバーポータビリティと言います。
ボクもわりとコロコロとキャリアを乗り換える人で、日本の有名なキャリアのほとんどを経験しました。
ナンバーポータビリティを利用するには数千円の手数料がかかりますが、これを無料化しようと言う動きがあります。
共同通信の記事は短期間で削除されるので、概要を書いておきます。
要は、ネット上でナンバーポータビリティの手続きをした場合は、手数料を無料とする案が総務省で検討されていますよ、と言う記事です。
無料化だけでは限界がある
ナンバーポータビリティを無料化すると、キャリアを移動しやすくなります。
なぜ総務省はキャリアを移動しやすくさせたがるかと言うと、キャリア間の争奪戦が激しくなってサービスの向上につながり、携帯電話料金が引き下がると見ているからです。
携帯電話ユーザーからすれば、ナンバーポータビリティの無料化やサービスの激化はメリットがあるコトなので歓迎すべきだと思います。
でも、ボクは、ナンバーポータビリティだけでキャリア間の移動がやりやすくなるのには限度があると思うんですよね。
なぜなら、メールアドレスの問題があるからです。
多くの携帯電話ユーザーは、キャリアのメールアドレスを使っています。
例えばドコモのユーザーなら、
●●@docomo.ne.jp
と言うメールアドレスです。
ドコモから他社へ移ると、このメールアドレスが使えなくなります。
番号を変えずに移行できる利便性よりも、メールアドレスが変わってしまうと言う不便さの方が、ユーザーにとっては圧倒的に大きな問題だと思うんですよね。
このブログを見てもらえばわかるように、ボクは10年以上前から、キャリアメールアドレスは使っていません。
Gmailです。
なので、どのキャリアに乗り換えてもメールアドレスが変わるコトはありません。
ボクのようなユーザーなら、ナンバーポータビリティは効果的なんですよね。
もし、総務省が、キャリア間の乗り換えを促進したいのなら、ナンバーポータビリティだけでは片手落ちで、メールアドレスも変わらずに移行できるシステムの開発が必要なはずです。
ぶっちゃけ、今のナンバーポータビリティの手数料って、わずか3,000円なので、大きな壁とは言えないんですよね。
もしかしたら、総務省の人は、キャリア間の乗り換えが促進されない原因を手数料だけと考えてはいませんかね。
例えば、auやSoftBank回線の携帯電話で@docomo.ne.jpのメールアドレスを使えるようにするには、抜本的な改革が必要です。
もし、総務省の狙いがキャリア間の乗り換えであれば、議論すべきはそこだと思うんですが、いかがでしょうか。