1億倍
最近は雑学に関するコラムを書くのが楽しいB-CHANです、こんにちは。
今回は、犬の嗅覚の話。
昔から言われていて、そして、多くの人が知っているとおり、犬の嗅覚は人間と比べて優れていると言われています。
何と、人間の数千倍から1億倍。
これをお笑いのネタにする人も多いんですよね。
人間の千倍も嗅覚が強いのであれば、大変だろうなあ、と。
人間が少しクサいと思うモノでも、犬にしてみれば、猛烈にクサい。
もちろん、その話は間違いです。
なぜなら、それはあくまでも人間基準で語られているからですね。
人間の千倍と言っても、犬にとっては、それが標準状態です。
つまり、犬にとっては1倍なんですね。
だから、犬は何とも思いません。
ピアノを弾けない人がピアノを弾くのは大変な作業ですが、ピアニストにとっては普通のコトです。
人によって基準が違うんですよね。
同様に人と犬も基準が違うわけです。
嗅覚の意味
そもそも論ですが、犬の嗅覚が人間の1億倍と言っても、それは、1億倍強く匂うわけではありません。
人間が匂いを感じるモノを1億倍に薄めても匂いを感じるコトができる、と言う意味です。
視力の良い人がモノをとんでもなく大きく見えたり、聴力の良い人が音を猛烈にうるさく聞くわけでは無いのと同じです。
視力の良い人は、より小さな文字でも読め、聴力の良い人は、より小さな音でも聞けるだけのコトです。
犬の嗅覚もそれと同じ。
人間が嗅ぎ分けられない薄い匂いも嗅ぎ分けられると言うだけのコトです。
あらゆる匂いを1億倍強く感じるわけではありません。
物事を見聞きしたときに、その意味を深く考えてみるコトは思考力を鍛えるのに効果があります。
毎日、新型コロナウイルスの感染者数だけが発表されていますが、その数値を表面的に捉えるのでは無く、その意味を深く考えるコトが大事なのです。
感染者数が多く発表されたから感染者が多いんだ、と考えているようでは、まだまだですよ。