物価上昇
去年から物価が上昇し続けていて、これは長期的には良い傾向だと思います。
インフレは所得の押し上げに影響しますからね。
でも短期的には、人々の暮らしには痛いモノです。
モノの価格を上げる方法としては、
- 量はそのままで値上げ
- 価格はそのままで量を減らす
の2パターンがあると思います。
量を減らす理由
世間的には、量を減らす方法を叩く傾向にあります。
ボクが企業担当者だとしたらどう考えるでしょう。
例えば、100グラム500円の食材があるとしましょう。
それが1個売れれば、企業の売上は500円。
もしそれを、中身そのままで600円に上げるとしましょう。
すると、企業の売上は1.2倍に増えるでしょうか。
そうは行かないんですよね。
値上げした結果、買わない人が増えるからです。
20%の値上げをした結果、売れなければ、売上はゼロです。
家計も、20%の支出は痛いので、代替品を選んでしまいます。
給料は変わらないですからね。
そうすると、売り手企業はピンチですよね。
そこで考えられるのが、中身を減らすコト。
上記の例で、500円はそのままに中身を80グラムに減らすんですね。
これでも、売上は減るでしょう。
しかし、中身が減るとは言え、家計にとっては500円の支出は同じです。
予算が変わらずに済むのです。
すると、値上げしたケースでは売れなくても、価格据え置きでは売れるケースがあります。
どちらも値上げには違いないんですが、量を減らす場合は、家計から見れば予算はそのまま、企業にとっても売上は確保。
なので、家計にとっては支出が変わらないので、必要なら売れます。
値上げの場合は、売上がゼロのリスク。
家計にとっても、手が出ない。
量削減の場合は、家計の支出は変わらず、売上が確保しやすい。
これが量を減らす方策の理由ですね。