クルマの名義変更
事件、事故関係の本を色々と読んでいると、この世界は、恐ろしいなあと思ってしまいます。
例えば、手形の裏書なんて、何の知識も無くても、裏書きしてしまえば法的な責任が生じます。
クルマで人をはねてしまったら責任を問われるコトは、知っている人がほとんどです。
でも、手形に関する知識なんて、知らない人が多いにも拘わらず、知らないで済まされません。
誰かが、
「ちょっとここに念のために署名をお願いします。」
なんて言って、それが手形の裏だったりすると、例え押印しなくても成立します。
1億円の手形なら、1億円の借金を背負うわけです。
「署名にご協力をお願いします。」
と言う呼びかけにも、うかつに応じるべきでは無いかな、と言う気がします。
クルマの名義変更も怖いなと思いました。
名義変更前の事故
クルマを売ったり、誰かにあげたりするケース。
必ず、名義変更が必要です。
仲介業者に任せるケースなら、たいていは問題無いと思います。
業者が名義変更もやってくれるはずだからです。
それでも、名義変更が完了したコトはきちんと確認する必要があります。
怖いのは、個人での売買や、誰かにクルマをあげたケース。
相手がきちんと名義変更手続きをしてくれるコトを確認するか、共同で名義変更をする必要があります。
単に売買しただけでは名義変更にはなりません。
もし、譲渡しただけで、名義変更が完了していなければ、事故が起こったときにやっかいです。
元の所有者名義のままで新しい所有者が事故を起こすと、元の所有者にも賠償責任が生じるケースがあるからです。
自分の手を離れて、新しい所有者がどう運転しているのか、わからないのに、賠償責任は自分にやってくる。
実に恐ろしいですよね。
だから重要なのは、売買をしたかどうかよりも、名義変更が完了したかどうか。
また、名義変更完了が確認できるまでは、自動車の任意保険も解約しない方が良いですよね。
今回は、そんな内容の本を読んでいて、ふと書いておきたくなりました。
と言うわけで、次回。