詐欺
詐欺(さぎ)事件って無くならないですよねえ。
振り込め詐欺などの特殊詐欺だけで昨年1年間に16496件だそうです。
毎日毎日、日本のどこかで45人がダマされている計算です。
過去に多数の事例があり、多くの人が振り込め詐欺のコトを知っているのに、なお、多くの人がダマされるのは、それだけ加害者が巧妙だと言えます。
しかし、加害者をほめていても事件は無くなりません。
世の中に加害者が存在する以上、被害者にならないように予防するしかありません。
例えば、これ。
うわべより中身
ボクはずっと、
うわべより中身が大切
と言い続けています。
例えば、世の中には、笑顔を上手にする教室がありますが、例え、笑顔が上手になっても、中身が伴っていなければ、その笑顔に何の意味もありません。
パン屋さんに行ったとしましょう。
ボクなら、パンがおいしいかどうかでリピートするかどうかを決めます。
パン屋さんの本質はパンのおいしさだからです。
でも、中には、店員さんの愛想が良いとか笑顔がステキとか優しいと言う理由でリピートする人もいます。
もちろんそれ自体はすばらしいコトです。
でも、パン屋さんの本質は、パンのおいしさ。
いくら店員さんの対応がすばらしくても、パンが不味ければ行きませんし、逆に店員さんの対応が多少下手でも、パンがおいしければ行きます。
この、
大切なのは中身
と言う考え方ができるかどうか。
ラーメン屋さんでも、店員さんの応対よりも味が優先です。
たかだか数百円を店員さんの質向上コストに使われてしまうよりも、ボクはラーメンの味向上に使って欲しいからです。
病院の本質は、ケガや病気を治すコト。
- 全然治療できないけど医者や看護師の愛想が良い病院
- 医者や看護師の対応は下手だけどケガや病気を完璧に治してくれる病院
ボクはケガや病気を治したいので後者を選びます。いくら対応が良くても治らなければ無意味です。
ところが日本社会では多くの人が愛想の良さを優先します。
ボクは昔、銀行や保険の営業をやっていました。
何度も足を運んでいると、
「あなたはマメに何度も足を運んで努力してるから契約してあげる。」
などと言われたモノです。
でも、それは間違いです。
もちろん、何度も足を運んで努力するコトはすばらしいコトですし、それをほめられるのもすばらしいコトです。
でも、銀行員や保険外交員なら、その金融商品でお客さんにメリットをもたらすのが本質。
お客さんの為にならない商品設計でも、愛想の良さで契約してもらうなんて、ボクにしてみれば言語道断。
それは営業側にしかメリットがありません。
うわべより中身。
それに逆行する最たるモノが、
詐欺
なんですよ。
詐欺と言うのは、100%、相手をダマす行為。
つまり、中身はゼロ、もしくはマイナス。
でも、すばらしい笑顔や親切によって契約させてしまうわけです。
中身よりも笑顔や愛想を優先した結果、毎年、多くの被害者が生まれるのです。
繰り返しますが、笑顔や愛想が悪いのではありません。
でも、中身よりも笑顔や愛想を優先した結果、物事の本質を見失います。
あの人は笑顔がステキな人だな、よりも、あの人は本質を重視して仕事をしているかどうか。
笑顔は苦手でも、きちんと中身のある仕事をしているかどうか。
それを心得るコトで、ホントに大切なモノを守るコトができ、被害も防げるのです。
笑顔がステキな人では無く相手を笑顔にする人
になりましょう。
そして、笑顔がステキな人にダマされないように。