加藤剛の遺作
「今夜、ロマンス劇場で」と言う映画を、Amazonプライムビデオで見ました。
昔から涙もろいボクですが、さらに涙もろくなったのでしょうか。
わりと早い段階から泣きながら見てしまいました。
加藤剛と言う日本を代表するイケメン俳優の遺作であるコトも話題ですが、単純明快さとキレイナ伏線回収が見どころです。
老人と孫
病院に入院している男性老人。
その老人を孫が毎日お見舞いに来るけれど、老人が転んでも孫は手を貸すコトすらしない。
ナースはそんな会話をしているわけです。
孫はどうせ遺産目当てだと。
しかし、何気ないこの会話が映画の最後に大きな伏線となっているんですねえ。
いやあ、実にお見事。
そして、その伏線こそ、このストーリーの最大の本質であり、悲しさであり、強い願いでもあるわけです。
ボクなんかは、その制約がありながらも長い人生を送った主人公の姿に、そして人生の最後まで変わらない愛情を持ち続けたコトに、心から涙してしまいました。
ステキですね。
ボクは、感動の出会いよりも、人生の最後の瞬間に誰かを愛していられるかどうかの方が重大だと思うんですよね。
誰もが出会った頃は好きでも、長い年月がそれを薄めてしまう。
でも、一生、愛情でつながった関係も存在する。
ストーリーはとても明快で、誰が見ても理解しやすく、それでいて、見事に最後に全てが明かされ、そして感動する。
さらに、登場人物がみんな良い人。
これも最後になってわかるのです。
こんな映画を見たかった、と言える一本ですね。
Amazonプライム会員の人はぜひ見てください。
会員では無い人は会員になって見ましょう。