10連休
今年は、カレンダー上では明日、4月27日(土)から5月6日(月)まで10連休。
銀行など、いわゆるカレンダーどおりに営業する業界では、文字通り10連休になります。
これほどの大型の連休は珍しいため、この時期は旅行・行楽需要が急速に膨らむはず。
ボクは、カレンダーとは何も関係無く生きているので、10連休も無関係ですが、ふと思ったコトがあります。
それは、休日の位置づけです。
休日を統一する意味がわからない
日本では、多くの企業は土曜日と日曜日が休みです。
サービス業では土曜日や日曜日に営業するので、土曜日や日曜日に休む人たちの消費需要を取り込みます。
よく考えれば、なぜ、多くの企業が土日に休むんでしょうか?
完全週休2日制の会社であっても、それを土日にする必要性って少ない気がしませんか?
例えば、勝手に社名を借りますが、
- トヨタは月・火が休み。
- ソフトバンクは火・水が休み。
- 三菱UFJ銀行は水・木が休み。
- 伊藤忠は木・金が休み。
- JR東海は金・土が休み。
- 第一生命は土・日が休み。
- 日立製作所は日・月が休み。
こんなふうに、各社が独自に定休日を決めれば、土日やゴールデンウイークに観光客が集中する弊害が無くせるのでは無いか、と。
日本中の企業が休日をバラバラにする。
7分の2が休みだとすれば、各社が定休日をバラバラにすれば、各曜日にまんべんなく、日本国民の約28%が休むコトになります。
現状の土日休みやゴールデンウイーク集中型だと、仮に全体の7割の人が休めば、それこそ混雑度は70%。
休日がバラバラになれば、70%の混雑が28%に、半分以下に減らせますね。
今回の10連休でも各地の観光地が大混雑するのは目に見えています。
それを、すべての人を任意の期間に10連休にすれば、重なる確率は365日分の10日なので、約2.7%ですよね。
誰もが365日のうちの好きな日を10連休にできる。
逆に言えば、今回の4月27日から5月6日まで、多くの人が通常の仕事をする。
そうすれば、混雑は決まった10日間では無く、365日に分散されるわけで、観光客は大混雑に巻き込まれるコトも無く、大行列・大渋滞に並ぶ必要も無く、多くの人に休日のメリットがあります。
こう書くと、どうしても従来の商慣行にマインドコントロールされてしまっている人が大半なので、違和感を感じるかもしれませんが、土日が休み、と言う商習慣にしても、始まったのはたかだか数十年前です。
土日が日本の休日なのでは無く、休日は人によって、あるいは会社によって異なる。
ゴールデンウイークも存在せず、各自が任意の時期に連休をとる。
そうするメリットは非常に大きいと思うんですがいかがでしょうか。
当然、ビジネスモデルも覆ります。
わざわざ混雑する時期に、高い宿泊料金や運賃を支払って、観光旅行で疲弊する文化も消えます。
抵抗が大きいかも知れませんが、これまで数十年間、常識だと思い込んできた習慣を、根本的に打ち破るコトで、多くの人がメリットを享受できるのでは無いでしょうか。