水道のハンドル
重力に影響を受けたユーザーインターフェースの話を2つ。
1つ目は水道のハンドル。
最近は、手をかざすだけで水が出る蛇口が多いんですが、それ以前は、人間がハンドルを動かして水を出すタイプがほとんどでした。
で、昔は、ハンドルをクルクルと回すタイプ。
少し進化すると、レバーを下に押せば水が出るタイプになりました。
確かにラクですね。
でも、大震災を経験して、それが逆になりました。
つまり、レバーを上に上げると水が出る方式に変わっていたのです。
もうわかりますよね。
震災でモノが落下して水道のレバーに当たると、水が出っぱなしになるためです。
自動車の窓
2つめ。
自動車の窓。
昔は人間がハンドルレバーをクルクル回して開閉していました。
それが進化してボタン式に。
で、当初は、窓を開けるのも閉めるのも押しボタン式でした。
でも、このせいで小さな子供が窓に首を挟まれる事故が起こりました。
子供が車内を歩き回って、窓から顔を出した状態で閉めるボタンを踏んでしまうんですね。
それ以降、窓を閉める際は、押しボタンでは無く、スイッチを引き上げる方式が主流になりました。