鬱への対症療法
鬱(うつ)病は精神的な病気なので、精神へのダメージが無くならない限り、治りにくいですよね。
よく、心療内科などでの治療をススメられますが、それは対症療法です。
原因が残っているのに対症療法をしても、本質的には何も解決しません。
例えばボクがよく話すのは、船底に穴が空いて浸水し始めているボートの話です。
水が入って来て沈み始めているボート。
これを解決するためにはどうすればいいでしょうか?
バケツで水を汲み出し続ける?
いやいや、それは対症療法です。問題は解決しません。
正解は、
穴をふさぐ。
ですよね。それこそが根本治療。
鬱病も同じで、心療内科やカウンセラーに頼るのは、あくまでも対症療法です。
一時しのぎにしかなりません。
鬱病の原因そのものを取り除かないと意味が無いんです。
これを勘違いしている人が非常に多い。
ボク自身も重い仕事や数多くの災難経験のおかげで、病院で鬱病と診断されたことがあります。
思い悩むボクに友人は言います。
「心療内科やカウンセラーを受けなよ。」
友人は悪気があって言ってるのでは無いですし、親切心で言ってくれているんですが、それは完璧に間違いです。
やるべきことは、原因を除くことなんです。
バケツの水汲みでは無く、穴をふさがなきゃいけないんです。
世の中の多くの鬱病患者の原因は仕事にあります。
つまり、心療内科やカウンセラーに通うことよりも大事なのは、仕事環境を変えてしまうことです。
原因を取り除くんです。
さっさと転職すればいいんです。
ボクのように10社も経験している人間もいますし。
でも、そんなに簡単に転職できない人も多いでしょう。
そこで解決策を書きます。
これはボク自身が経験した解決策なので、実効性があります。
その方法とは、
気にしない
ことです。
それができないから鬱になるんじゃないか、と言いたくなる気持ちはわかりますが、聞いてください。
責任を感じる必要は無い
例えば、今のボクは不動産管理業と言う仕事をしています。
で、昨日、こんな出来事がありました。
ボクが管理しているマンションのある部屋の住人が、「隣の部屋の人がうるさい」とクレームを言って来たんです。
以前からそのクレームは続いていたんですが、昨日ついに、その人は警察に連絡したんです。
そして、解約すると言いました。
実は隣の部屋の入居を決めたのはボクです。
ボクが入居させた住人がうるさいせいで、その人は警察を呼んだ上、退去すると言い出したんです。
非常にボクの責任は重いですね。
ボクがそんな人さえ入居させなければ、こんなことにはならなかった。
と、あえて重く書いてみました。
従来のボクなら、そうやって思い悩んだことでしょう。
でも、今のボクは違います。
そもそも、入居させるかどうかを決める時点では、その人が騒音を出すかどうかなんて、わかるわけが無いんです。
つまり、ボク自身に何の落ち度もありません。
結果的にはそうなりましたが、それはよくある話。
別にボクの案件じゃなくても、世の中には隣近所との騒音トラブルは無数にあるんです。
だから、そんなのをいちいち気にしてたら、ボクも仕事になりません。
騒音を出す人が悪いんですから。
と、あえてさっきと違って軽い気持ちで書いてみました。
これが今のボクです。
つまり、同じ現象に対して、重く考えるか、軽く考えるか。
考えてみてくださいよ。
誰だって仕事でミスをすることはあります。
じゃあミスをするたびにクビになるのか、全責任を負うのか。
そんなことはありません。
ホントの意味では責任を負うのは従業員では無く経営者なんです。
だからこそ、従業員は安い給料で、経営者は高い報酬で働くんです。
給料は安いのに責任が重い、では割に合わないですよね。
だから、従業員はそんなに責任を感じる必要なんて無いんですよ。
ミスは誰にでもある。
だから自分もミスをした。それがどうした。それでいいんです。どうせクビになんてならないし、数日経てば、みんな忘れますよ。そして他の人がミスをします。その繰り返し。
ましてや、今回の騒音問題なんて、ボクに落ち度は無いし、騒音を出す人が悪いし。
だからボクは淡々と対応するだけです。
もちろん被害を受けている人は気の毒ですが、だからと言って、自分が責任を取る必要なんてありません。
世の中の誰にでも幸運不運があります。今回はその人はたまたま不運だっただけです。
たまたま震災に遭う人もいますし、たまたま事故に遭う人もいます。
それだけのことです。
そんなことで自分の命を奪われることはありませんよ。
平気な顔をして、明日からも普通に仕事をすればいいんです。
まったく同じ現象に対して、
重く考えても、
軽く考えても、
結果は何も変わりません。
何も変わらないなら、悩むだけ損だし、無意味です。
ましてや、クビにもならなければ、命も奪われないのなら、何の心配も無いんです。
鬱病の原因は「重く悩むこと」なんですから、それをやめましょう。
これからも生きている以上、面倒なトラブルには何度も巻き込まれるでしょう。
そのたびに、これを思い出してください。
悩んでも結果が変わらないなら、悩むだけムダ!