声
ボクの同僚に声の良い男性がいます。
同僚と言っても彼はボクより10歳以上若いんですけどね。
ボクも今の会社へは転職で来たんですが、彼もまた転職組。
IT業界から不動産業界への転身です。
まあとにかく声が大きく、その点は好感が持てます。
しかし、それをマイナスに補って余りあるくらいトークが下手です。
ここで言う、トークが下手と言うのは、話し下手と言う意味ではありません。
話すこと自体は得意なんです。
よくしゃべります。
そうです。
よくしゃべるんです。しゃべりすぎるんです。
誰に対しても一律でよくしゃべるんです。
みなさん、知っておいてください。
ホントにトークが上手い人は、
10のことを5の言葉
で伝えるんです。簡潔に。シンプルに。
逆に、トークが下手な人は、
10のことを20の言葉
で伝えます。とにかく長い。くどい。
彼がまさにそれ。
しゃべりは達者なのに、長い。くどい。
折り返し
例えば、ボクのケータイに彼からの着信があったので、ボクが折り返し電話すると、
「折り返しのお電話ありがとうございます!」
で始めるんですよ。
あ、あの。
お客さんなら、それは必要かもしれないですが、ボクは彼の同僚ですよ。
同じ社内のしかも、いつも目の前にいる同じグループの人間に、それは不要です。
不要どころが、ジャマです。
聞く方は、そんなの期待してないし、それをいちいち言い終わるまで待たなければいけないんです。
長く話すと言うことは、相手を待たせると言うことであり、相手の貴重な時間を奪うことに他なりません。
有害です。
しかし彼はTPOを知らないんです。お客さんであろうが同僚であろうが、一律、
「折り返しのお電話ありがとうございます!」
と言えば丁寧だと思い込んでいる。
お客さんには丁寧に、同僚には手短に、そう言う使い分けをすることで、結果的に誰に対しても親切になれるわけです。
今日もありましたよ。
ボクが電話をしたら、
「はい、●●課の××です!」
だからさあ、同じ課のボクが電話をしているんだから、「●●課の」はいらんでしょ。
そう言う積み重ねがトークを冗長にしています。
長いんです。
相手はまたされるんです。
同じ内容の会話をするのに、倍の時間がかかるんです。
あと、うちの課には全体的に、自信の無いトークの人が多いです。
「返信の方は、弊社の方にお送りください。」
「そちらの方は、私の方で処理させていただきます。」
わかりますか?
そうです。
「方(ほう)」
が多いんです。
ほうほう、と、まるでフクロウです。
「返信は、弊社にお送りください。」
「そちらは、私が処理させていただきます。」
と言えば非常にすっきりと好印象でしょ?
ボクは転職組で、今まで数多くの会社を見て来ましたが、いまのうちの会社、全体的に勉強不足なんですよねえ。
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