科学
世の中の何でもかんでもが科学とは限らない、と言う人がいます。
科学では解明できない霊的な現象とか。
うーん。
科学とはそもそも、文字通り学問ですよね。
なのになぜか、科学と言っただけで、人工的なモノを連想する人がいるんです。
例えば、自動車やコンピュータは科学的なモノだ、とね。
いやいや、世の中はすべて科学ですよ。
科学とは人工的なモノを指す言葉ではありません。
例えば自然界で、風が吹く現象を学ぶのは、自然科学です。
法律を学ぶ社会科学もあれば、人々の心の動きを学ぶ人文科学もあります。
人工的かどうかは関係無く、世の中のすべてを学ぶコト自体が科学なので、科学的では無いモノなど存在しないわけです。
霊的な現象
でも科学では解明できない霊的な現象もあるよ、と言うあなた。
科学では解明できないからと言って、なぜ霊的だと結論付けるんでしょうか。
昔、雷と言う現象は神様の怒りだと信じられていましたが、きちんと自然科学として学んだ結果、放電現象であるコトが判明しました。
雷が非科学的なモノなのでは無く、単にその時点ではまだ解明されていなかっただけです。
ボクはカンタンに説明するために、勝手にそれを未科学と呼んでいます。
地震もそうですね。
霊的に思える現象も、その時点では科学的に解明されていないだけであって、後から解明される可能性があるわけです。
解明されないコトが証明されれば霊的な現象と言っても良いわけですが、それは不可能ですね。
自分が乗っている飛行機に不具合が発生し、放置すれば墜落。
そのときどうしますか。
生き残るための最高の手段は、不具合を直すコト。
飛行機は魔法で飛んでいるわけではありません。
きちんと物理学に基づいて自然現象に従って飛んでいるわけです。
神様に祈っても生存率は上がりません。
現象には根拠があります。
占いや宗教の教えそのものはボクも興味があるので好きですが、占いも宗教も根拠や裏付けはありません。
ボールを1万回落とせば重力に従って1万回落下しますし、もし落下しなければ、それは別の物理的なチカラが働いたわけです。
しかし占いは1万回やって1万回当たるコトはありません。
根拠が無いからです。
宗教も1万回連続で命を救ってくれるコトはありません。
どんなに伝統的な占いも宗教も、人類の歴史の「途中」で登場したモノです。
誰かが生み出して定着したモノです。
言ってみれば、ボクが新しい占いや宗教を始めるコトもできるわけですね。
物理学などの科学的法則は人類の誕生のはるか前から存在します。
その中ですべての現象は起きています。
占いや宗教を無条件に信じて飛行機を墜落させるか、それとも不具合箇所を直すか。
人生も同じです。
誰かが生み出したメシの種に引っかかるか、それともきちんと裏付けのある行動を選ぶか。
その結果は自己責任ですね。
