女、男
女が男を叩いた。
と聞くと、多くの人は、男女関係のもつれか何かで、トラブルになって、女性が男性に平手打ちでもしたのかな、と思うでしょう。
ボクもです。
親子
ところが、全く同じ場面を、別の書き方で表現します。
母親が息子を叩いた。
どうですか?
言うことを聞かない息子を母親が叱っている様子ですよね。
2つの文。
どちらも同じ場面であり、どちらも間違いではありません。
前者は、性別と言う属性に注目し、後者は、親子関係と言う属性に注目しただけです。
よく、女性ドライバーが交通事故を起こすと、
だから女性は運転が下手なんだよ。
と言う人がいますが、その人達は、人間の性別と言う属性だけで判断しているわけです。
もし、事故を起こしたのが、女性医師だとしたら、
だから医者は運転が下手なんだよ。
とも言えるはずです。
でもあまりそれは聞かないですよね。
あるいはもし、事故を起こしたのが、新潟県の女性医師だとしたら、
だから新潟県民は運転が下手なんだよ。
とも言えるはずです。
でもそれもあまり聞きません。
実際はその事故で、女性の運転能力や医者の運転能力や新潟県民の運転能力は断定できないはずですよね。
でも、性別と言う属性で断定してしまう人は、なぜか多いんです。
要するにおかしな話なんです。
であれば、事故を起こしたのが日本人なら、
だから日本人は運転が下手なんだよ。
とも言えるはずです。
おかしいでしょ?
事故を見て、ひとつの属性で断定するのは頭が悪いやり方と言うコトです。
だから女性は運転が下手なんだよ。
と言っている人たちには、早くそのおかしさに気付いて欲しいモノですね。