一夜漬け
人間の脳って、良くできてますよね。
一夜漬けで覚えたことなんて、すぐに忘れるようにできてるんですよ。
例えば、テストで良い点数を取りたいからと言って、テストの前日に集中的に勉強して、結果としてテストで良い点数を取ったとしましょう。
でも、その知識ってすぐに失われるんです。
テストの点数は良いけど頭は空っぽ。
そんな人間です。
ある意味迷惑な存在ですよね。
表面的にはテストの点数が良いと見せかけておいて、実際には何も知らないので、全然役立たない。
仕事で使えない。
だったら素直にテストの点数も悪ければ、まだ他人も判断しやすいのでマシです。
一流と呼ばれる大企業に勤めながら、能力は低く、そのくせ会社のおかげで給料は高い。
そんな人と似てます。
最悪ですね。
やはり、テストの点数が良ければ、ホントに能力が高い方が望ましいわけです。
人間の脳が良くできていると言ったのはその点です。
つまり、一夜漬けで勉強してもすぐに忘れて空っぽの頭ができあがりますが、逆に毎日コツコツと勉強した人は、能力が長期にわたって維持されます。
すると、実際にテストでも高い点数を取り、しかも能力がホントに高いので、仕事などでも役立つわけです。
こうなると、テストの点数で客観的に優秀な人を選別できるわけです。
点数だけ良くて中身が空っぽの人とは大違い。
習慣化
ボクはこのブログで「習慣化」の話を何度書いてきたでしょう。良ければブログの検索欄で探してみて下さい。たくさん出てきますから。
習慣化が大切なのは、そうやってホントの意味での能力を身につけるためなんです。
テストの点数なんてどうでもいいんです。
学歴なんてクソくらえ、とはよく言いますが、それもそういうことです。
もし世の中の人がみんなちゃんと、テストの点数と能力が比例しているのなら、それはそれで学歴万歳と言うことになりますね。
実際にはテストの点数が良い=高学歴、なのに能力が低い、そんな人がわんさかいるわけです。だから学歴なんかで判断しちゃいけないと、ということになるんです。
毎日毎日続けるのは、ホントは簡単。だけど実際に実行できる人は一握り。
これを読んでいるあなた。
今までの人生で、学校や仕事以外で、連続して1ヶ月、一度も休まずに何かを継続したことってありますか?
あまり無いでしょ?
がんばって勉強すると意気込んでも3日くらいで終わってしまう。
そんな人が圧倒的に多いんです。
もし一夜漬けで能力が身に付いてしまうなら、人間は努力しなくなるんですよ。
だって、たった一日だけがんばれば良いんですから。
でも実際には違います。
習慣化しないとホントの能力は身に付きません。
前にも書いたんですが、10年間掛けて能力を身につけた人を追い越すには、やはり10年間掛かります。一夜漬けでは追い越せません。
ここですよ、ここ。
人間の脳が良くできているのは。
このようにできているから、人間は努力しなくちゃいけないんです。
そして逆の言い方もできます。
生まれつき超絶的な能力を持って生まれてこなくても、努力を続ければ能力は上がるんです。
つまり、運に左右されないんですね。
年収が上がらないとか、出会いに恵まれないとか、そうやって日々愚痴っているあなた。
環境のせいにしていても何も変わらないです。
変わるべきなのは自分なんですよ。