コンビニ勢力図
最近、コンビニの勢力図が話題になっています。
上記のページを見れば、赤で塗られている県が一番多いですよね。
セブンイレブンが一番多い県がたくさんあると言うコトです。
ボクは、このような勢力図や統計を見たときに思うコトがあるんです。
今回は、それを書いてみます。
勢力図とシェアは必ずしも一致しない
いったん、上記の実際のコンビニの話は忘れてください。
次の図は、架空のコンビニ、A社、B社、C社が9つの県で競っている図です。
A社が赤、B社が青、C社が緑、そして、各県で店舗数が一番多い社の色で塗りつぶされています。
この図を見ると、9県のうち6県が赤で塗られています。つまり9県のうち6県でA社の店舗が一番多いわけです。
この、一目瞭然の勢力図だけで判断してしまうと、A社は最大のコンビニなのかな、と思ってしまいがちです。
でも、左上の、店舗数の合計を見てみると、実はC社の店舗数が一番多いんですよね。
店舗数で1位を獲った県の数と、実際の店舗数とに相違が出ています。
実は、日本最大のコンビニはC社だけど、個々の県でのバラツキではA社が強い。
なぜこんな話をするのか。
それは、日本の小選挙区制度がこれと同じだからです。
これを店舗では無く政党に置き換えるとしましょう。
一番支持者数の多い政党はC党です。
でも、選挙では9県中6県でA党が勝ち。
なので、国会ではA党の政治家が過半数を占めるコトになります。
支持者数は少なくても制度によって権力を握るコトができる。
これが小選挙区の特徴です。
要は、最大勢力の政党が必ずしも民意を反映しているとは限らない。
ボクは別に今の与党を批判するつもりも野党を支持するつもりもありません。
むしろ、国民のみなさんに言いたいのです。
主役は政党でも政治家でも無く国民なので。
政治と言うのは、こんな仕組みで動いていて国民に影響を与えていると言うコトを自分たちでしっかり把握した上で、選挙に行く。
そうしないと、自分たちに不利な政策が自分たちの責任で実行されてしまう恐れがあります。
政治の腐敗は、国民の責任。
そして、今、まさに政治は腐敗しているとボクは思っています。