地球
地球って奇跡の星で、人間などの生物が生存できる条件が揃っています。
例えば、地球よりも太陽に近い水星や金星の気温は400度くらいあります。
逆に地球よりひとつ外側の惑星である火星の平均気温はマイナス43度らしいです。
地球以外で、人類が到達できる範囲に、人間が住める星は無いんですよね。
遠い将来、科学技術が進化して、より遠くの宇宙へ行けるようにはなるでしょうけど、それでも、物理法則は変わりません。
どんなに速くても光の速さを超えるコトはできないのです。
科学技術の進化でできるコトは、どれだけ光の速さに近づくか、です。
他の星
いまのところ、地球以外で生物の存在は発見されていません。
それはつまり、生物が生存できる星が見つかっていないと言うコトです。
かつて、NASAの探査機が9年以上かけて、太陽系の一番外側の冥王星に到達したそうです。
もちろん、冥王星に人は住めません。
と言うコトは、もっともっと遠いトコロにある恒星(太陽の様に燃える星)と、そこから適度に離れた惑星(地球のような星)を探す必要があります。
太陽系から一番近い恒星ですら、4光年(光の速さで行って4年かかる)です。
ロケットが地球から飛び出す速さは秒速11km。
光の速さは秒速36万km。
つまり、ロケットの速さの3万倍もの速さで行っても4年かかります。
地球にある材料で、物理法則でいまのロケットの3万倍も速いロケットを作るのは恐らく不可能でしょう。
しかも、その恒星に着いたトコロで、地球のような惑星があるとは限りません。
一方、地球にも寿命があります。
実は、地球そのモノよりも太陽が重要です。
太陽は少しずつ明るくなっていて、あと5億年ほどで太陽の熱で地球の水は全部蒸発します。
つまり、その時点で、人類滅亡です。
ガンダムのように宇宙にコロニーを作っても、適度な太陽光や水が無いと生きられないので、現実的には無理でしょう。
要するに、数億年後には、人類は滅亡します。
ボクがこうやって書いている文章。
世界中で研究されている医学、工学、物理学。
様々な文学、絵画、音楽。
すべて消滅します。
人類の未来のために文明を営んでいるハズの我々ですが、実は、その長い長い歴史はすべて消滅するコトがほぼ決まっているわけです。
ボクは、これは、人はどうせ死ぬのに、なぜ生きるのか、と言う問題よりも大きいと思っています。
人の人生には限りがありますが、次の世代が引き継ぐコトができます。
でも、太陽、地球、人類の消滅は、引き継ぎもありません。
数億年続くであろう文明の蓄積がすべて消滅です。
では、何のために文明を作っているのか。
ノーベル賞を獲得したコトも、オリンピックで金メダルを獲ったコトも、すべて、その存在自体が消えます。
そんなコトが過去にあったと言うコトすら知る人(宇宙人?)もいなくなるわけです。
いまのボクたちが遺跡を発掘して過去の人の暮らしを知るのとは意味が全く違います。
後世に何も残らない。
それに向けてボクたちは走り続けています。
何のために?