宇宙を見る
あいかわらず、宇宙論と量子力学の本を良く読んでいます。
光は地球上の人から見れば非常に速く進みます。
アインシュタインによると光速より速いモノはありませんし、その正しさは世界中の科学者によって確認されています。
光速の物体から同じ方向に進む光を見ても、相対速度はゼロにならず、やはり光速で進みます。
不思議な話ですが、これも実証されています。
さて、ボクらが地球から宇宙の星を見る話をしましょう。
光でも時間がかかりすぎる
1光年とは光が1年間に進む距離です。
年とあるので時間の単位かと思ってしまいそうですが、距離の単位です。
およそ9兆5000億キロメートルです。
例えば、地球から150光年離れている星を地球から見ると、それはつまり、150年前にその星を出た光を見ているわけです。
500光年離れている星なら500年前の姿。
要するに、いまこの瞬間であっても、星までの距離によって、見ている年代がバラバラなのです。
単に夜空を見上げても、そこには10年前の星の姿もあり、100年前の星の姿もあり、1000年前の星の姿もあると言うコトです。
これって、一目で、宇宙の歴史を見るのと同じなんですよね。
地球にいる限り、ボクとあなたとはほぼ同じ時間を共有しています。
ボクにとっての1月17日は、あなたにとっての1月17日です。
でも、見上げる星たちは、何十何百何千何万年と違う時期の星たちなのです。
光は、宇宙を進むのに、こんなに時間がかかります。
逆に言えば、光でもこんなに時間がかかるくらい、宇宙は広いのです。
人生での失敗なんて、気にならなくなりませんか?