手足の動き
人間の動きはすべて脳がコントロールします。
手を動かすのも足を動かすのも脳です。
脳から全身に神経が張り巡らされていて、脳からの信号が各器官に伝わって動くわけですね。
脳の働きに障害が発生すれば、身体の動きも制限されます。
人によって、生まれつき差異があるように、脳の性能も人によって差異があります。
計算の速い人、遅い人。
訓練によって向上はしますが、全員が同レベルに到達するわけではありません。
手足の動きもそうです。
ボクが、ウサイン・ボルトの10倍練習しても、ウサイン・ボルトより速く走れるようにはなりません。
人の性能は、人によって異なります。
判断力
犯罪を起こすと、正常な判断能力が問われます。
ボクは、この、正常な判断能力に関してはかなり疑問を持っています。
と言っても、すべての人に同等の刑罰を与えるべきだ、と言う論者ではありません。
むしろ逆なんですよね。
犯罪を起こす人は、正常な判断能力を持った上で冷静に判断して犯罪を実行すると言う前提で刑罰は設定されているんですよね。
だから、正常な判断能力が無いと見なされれば、減刑や無罪になるわけです。
ボクは、そもそも、犯罪を起こす時点ですべて、正常な判断能力が無いと思っています。
つまり、ボクの観点で言えば、すべての犯罪者は正常な判断能力を持っていないから犯罪を起こしたのであって、その定義で言えば、全員が減刑、もしくは無罪になってしまいます。
ボクがウサイン・ボルトより速く走れと言われても、それは脳の信号がそのようになっていないので、ボクの性能的に無理です。
それと同じで、犯罪をするなと言っても、脳の性能がそう判断できるようになっていないので、犯罪を起こしてしまう。
つまり、性能の話なので、本人の意思は無関係なわけです。
わかりやすく言えば、本人にしてみれば、不可抗力。
ボクがウサイン・ボルトより速く走れないから有罪、と言うのと同じ状態なんです。
そう言う意味で、正常な判断能力をもって与えられる刑罰に疑問が湧くわけです。
ボクは正常な判断能力を持っているので犯罪を起こしたコトはありませんし、その脳の性能が維持される限り、今後も犯罪を起こしません。
逆に、ボクの意思とは無関係に脳の性能が衰えて正常な判断能力が欠如すれば、犯罪を起こすかも知れません。
その場合、ボクは、正常な判断能力が欠けたから犯罪を起こしたわけで、無罪になるのでしょうか。
どう思いますか?