パクリ
こんにちは。
中国でありがちなニュースが、また登場。
丼の底の文までパクリで笑ってしまいそうです。
しかし、一方で、ボクがずーっと思い続けている考えが頭をよぎるのです。
世の中って、ほぼすべて、パクリでできている。
ゼロから生み出す
上記の記事では、ラーメン屋さんの意匠に関することでした。
しかし、もっと話を広げれば、
最初にラーメンを発明した人以外は全員パクリ!
ってことです。
ラーメンに限らず何でもそうなんですよね。
最初に自動車を発明した人。
最初に飛行機を発明した人。
最初にギターを発明した人。
最初に冷蔵庫を発明した人。
自動車って、よく考えると、どれもソックリですよね。
ボディの四隅にタイヤがあって、前方にボンネットがあって、左右どちらかに運転手が乗って、ハンドルをクルクル回してペダルを踏む。
他にも色々ありますよ。
ノートパソコンは、板状で、フタを開いたら上が画面、下がキーボード。
どれもソックリ。
スマートフォンもどれもソックリ。
家もどれもソックリ。
ラーメン屋さんの意匠をパクるのは良く無いけれど、ラーメンと言う食べ物をパクるのは問題無い。
それが社会です。
不思議でしょ?
人類の歴史って、知識と経験の蓄積ですよね。
時代が進めば進むほど、モノの数は増えていきます。
後に生まれた人ほど、すでに多くのモノが存在しているため、新たなモノを生み出すことが難しくなる、とも言えるわけです。
西暦1700年代に自動車を発明したら、それはもう大発明ですが、西暦2018年にまったく同じモノを独自に発明したとしても、何ら評価されませんし、パクリと言われます。
モノの少ない時代は、何かを生み出せば、それが新規である可能性が高かったわけです。
しかし、モノがあふれかえる現在、何かをゼロから生み出すことは、とても難しくなりました。
AppleがiPhoneを生み出したときに、革新的だと言われたのは、それまでにiPhoneが無かったからです。
しかし今はもうiPhoneが存在するので、いま、まったく同じiPhoneを生み出しても賞賛されません。
まったく同じモノを2007年に生み出せば賞賛され、2018年に生み出せば賞賛されない。
後に生まれた人ほど困難論、です。
現代社会に存在するモノは、ほとんどがパクリです。
すでに存在するモノを、高性能化させたり、高機能化させたり。
ホントにゼロから新規で生み出されるモノはめったにありません。
今年なら、メルカリが話題ですが、メルカリも、本質は昔からあるフリマ。
それを便利に進化させたモノです。
新発明では無く、既存のモノの高性能化なんですね。
でも、それは誰もパクリと言いませんし、ボクも言うつもりもありません。
ただ思うのは、何がパクリで何がパクリでは無いのか。
今の世の中、ホントはほとんどがパクリなのに、なぜ特定の事象だけがパクリと言われるのか。
今回は、そんな問題提起をしてみました。
あなたは、どう思いますか?