非天マザー by B-CHAN

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判断力を劇的に向上させる埋没費用という概念を知る

時間とおカネを捨てる

 

良い記事を見つけたので、ひさしぶりに埋没費用(サンクコスト)の話をしましょう。 

 

irodokanba.hatenablog.com

 

id:irodokanbaさんは記事の中で、

 

今までの時間やお金を捨ててしまうということになるので、少しもったいないなぁという気がします。

 

 

と書かれていますね。

実はそれこそがサンクコスト。

 

ダムの建設を途中でやめてしまう話を思い出してください。

 

ある村でダムを半分くらいまで建設していたんですが、やはり残りの建設費やこれからの運営費を考えると高額になるので中止しようと言う話になりました。

すると、

 

「途中まで作ったおカネが無駄になるからもったいない!」

 

という批判が巻き起こります。

これぞまさに埋没費用の概念が頭に無いんですね。

 

例えば途中までの建設費が10億円、残りの建設費が20億円、それから毎年の運営費が1億円だとしましょう。

もし完成させてしまえば、30億円の建設費と毎年の1億円が負担となります。

一方、中止してしまえば、途中までの建設費10億円が負担となります。

 

ここで、よ〜く考えてください。

前者にも後者にも、途中までの建設費10億円は含まれています。

つまり、どちらの選択肢を選んでも、10億円の負担は変わりません。

 

「途中まで作ったおカネが無駄になるからもったいない!」

 

という主張はおかしいわけですね。

途中で止めれば10億円で済みますが、完成させれば、その10億円にさらに20億円と毎年の1億円が追加されます。

 

どっちを選んでも過去に発生してしまっている10億円は消えません。

これを、埋没コストと言うんです。

どっちを選んでも埋没コストは変わらないんだから、埋没コストを議論に入れるのは間違いです。

 

「途中まで作ったおカネが無駄になるからもったいない!」

 

と主張するのは間違いなんです。

 

将来を考える

 

id:irodokanbaさんの、

 

今までの時間やお金を捨ててしまうということになるので、少しもったいないなぁという気がします。

 

 

もまったく同じで、どっちの選択肢を採っても、今までの時間やおカネは返ってきません。だからそこは計算しなくて良いんです。

あくまでもこれから将来のことを考えれば良いんです。

id:irodokanbaさんが、すぐあとに、

 

でも、これから管理するために時間やお金を費やそうとは思わないので、モノを手放そうという結論になります。

 

 

と書かれていますよね。これがまさに正解。

 

多くの人が、断捨離を実行できない、部屋が無駄なモノだらけになるのは、実はこの変えようが無い過去への固執が原因であることが多いんですね。

 

ボクは震災被災者ですが、そのことで悩んでも悩まなくても震災が起こった過去の事実は変わりません。

もし変わるのなら一生懸命悩むのですが、変わらない以上、悩むことは無駄なんです。

それよりも未来です。

人間は未来へ進む生き物ですから、無駄なことに時間を使うよりも必要なことに貴重な人生を使いましょうよ。

それがホントの意味の断捨離であり、無駄を無くすミニマリストですよ。

 

というわけで、id:irodokanbaさん、良い記事をありがとうございました。

 

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