転勤
人間は生きている間に様々なコトを学び成長します。
ボクも昔は何も考えずに生きていましたが、今では色んなコトを考えるようにしています。
自分が生活する場所、つまり住所に関して、ボクは思うようになりました。
たった一度の自分の人生。
自分が住みたいトコロに住もう、と。
社会人になり、最初にボクが就職したのが巨大な銀行でした。
もちろん全国転勤ありです。
しかし、たまたまでしょうか。
ボクは母校の大学と同じ、大阪府豊中市の店舗に配属になりました。
社員寮に入りましたが、阪急宝塚線沿いの兵庫県宝塚市内。やはり大学時代と至近距離です。
数年後に初めての転勤でしたが、またもや豊中市内。
最初の社員寮は阪神淡路大震災で損壊したので兵庫県尼崎市内の社員寮に移りました。
その後、神戸市内に転勤しましたが寮は変わらず。
次が大阪市内の本店。
ここでボクは会社を辞めました。
大阪生まれで関西で育ったボクは、子供の頃から関西で生きるのが当然だと思い込んでいました。
次に就職した保険会社も大阪市内。
前の銀行の社員寮は出たものの、同じ尼崎市内のJR尼崎駅前にマンションを借りて住みました。
ここまでのボクは、大阪近辺の非常に狭いエリアで生きて来たわけです。
移住
ここで気付いたんですね。
よく考えたら、関西に縛られて生きる理由も義務も無い、と。
せっかく一度きりの自分の人生。
好きなところで住もうと決めたんですね。
で、行き当たりばったりで東京に移住しました。
東京に移住するために東京の会社に転職しました。
つまり、転勤で移住したのでは無く、移住するために会社を選んだのです。
それから10年ほど。
東京横浜で既に4軒目の自宅。
せっかくなので、あちこちの地域を経験するために、引っ越しを繰り返しています。
今週、パソナという大企業が、本社を東京から兵庫県の淡路島に移転するコトを発表し、話題になっています。
1200人の本社社員も移住するそうです。
リモートワークを推進し、どこでも働けるコトを実証したいそうです。
ボクの目から見れば、どこでも働けるのであれば、本社の移転に合わせて社員が移住する必要は無いと思いますし、むしろ時代に逆行しているようですが。
自分の意思で淡路島に行く人や、やむを得ない事情がある人は構わないでしょう。
しかし、自分の意思では無く、会社の意思で、自分が住む場所を決められるのは、ボクは疑問なんですよね。
ボクが冒頭に、昔は何も考えていなかったと書いたのは、その点です。
ボクもあのまま銀行にいれば、全国のどこかに転勤したでしょう。
つまりボクの意思とは無関係な場所に住むコトになるわけです。
淡路島の面積と東京23区の面積はほぼ同じですが、人口は東京の方が70倍も多いです。
なので、淡路島は自然豊かな一方、東京では意思さえあれば、ものすごく活発な交流が可能です。
その選択は各人の好みの問題です。
ボクは、人生の中で、できるだけ交流を活発にするコトを目標としているので、迷わず東京です。
パソナに勤務していても、東京に残留するか、できない場合は退職するでしょう。
みなさん、環境が許す限り、自分の意思で、選択してください。
たった一度の人生。
他人の意思では無く、自分の意思で選んでおけば良かった、と後悔しないように。
そう言う意味で、ボクが銀行を辞めたのは正解だったんですよね。