創作物
ボクは霊を信じないタイプです。
と書いても解釈がいろいろあるので、もう少し具体的に書くと、実在としての霊を信じないタイプです。
霊と言うのは、もともと存在しなくて、それが長い人類の歴史の中で教訓的に作り出されたモノです。
ところが人為的に創作されたはずのモノが、長い長い時間が流れると、いつの間にか実在することにされてしまうんですね。
そしてそれを信じて疑わない人もたくさん出てくるわけです。
その代表的な存在が霊です。
霊と言うのは人間が生み出した最も影響力のある創作物です。
雷を考えてみてください。
雷は自然界で起こる放電現象です。つまり自然科学の領域なんですね。
電気なんです。
しかし、電気なんてモノを知らない数百年前までの人々は、雷を
- 天の怒り
- 神の怒り
だと考えていました。
そう信じていたわけです。実際は電気なのに、事実と違うことを信じていたわけですね。
事実と違うことを大勢の人が信じてしまうことは珍しいことじゃ無いんですよね。
第二次世界大戦末期の日本では、日本国民の多くは大本営発表を信じていました。
つまり、敗戦の日までは、政府の発表通り、日本はあちこちで勝利を収めていると信じていたんです。
事実と違うことを大勢の人が信じることほど、やっかいなモノはありません。
なぜなら、自分ひとりが事実を知っていても、周り全員が反対意見だと、ロジックが通用しないからです。
民主主義は多数決を合理的に採用するシステムですが、それはあくまでも合理的だからであって、正確だからではありません。
世の中みんなが間違っている時に、自分がどう言う態度を示すか。
大きなものに巻かれるか。
それとも真実を貫くか。
ボクは無神論者だし、霊も信じてないし、迷信も信じていません。
それを説明することにやりがいを感じています。
もともと存在しないモノを、実際に存在することにしてしまうと、どうしてもつじつまが合わなくなるはずです。
つまり、矛盾が生じるんですよね。
神様なんて面白いと思いませんか。
もし神様がホントにこの世を創り出したのなら、世界の人類が描く神様像は同じはずです。
ところが、日本人は和風な神様を描き、西洋人は西洋風な神様を描き、中東人は中東風の神様を描きます。
そりゃそうです。神様は、それぞれの地域で人間が創作したモノなんですから。なんのおかしさもありません。
逆に神様がこの世を創ったとしてしまうと、矛盾するわけですよね。
つまり、感情論で信じる信じないと言っているのでは無く、ちゃんとロジカルに説明できるわけです。
事実と異なることには矛盾が生じるのです。
損
そんなボクなので、損することも多いです。
ホラー映画を見ても、何の恐怖も感じません。
遊園地のお化け屋敷にも無感動です。
この世に存在しない作り物だとわかりきっているので、それに反応できないわけです。
真夜中の墓場も平気で歩くことができます。
ただし、それは霊的な意味です。
実際に真夜中の墓場を歩くと、野犬に襲われるリスクや、強盗などのリスクがあります。
それは創作物では無く、実際に存在するモノなので、ボクはそれに対する恐怖心はあります。
だから、むやみに意味なく真夜中の墓場を歩くことは無いと思います。
肝試しももボクには無意味です。
そう言う意味では楽しめないので、損なんですよね。
面白いのは、霊的なモノと宇宙人を混同している人が実に多いこと。
すごく当たり前ですが、宇宙人は、単にまだ人間が遭遇していないだけで、定義としては地球以外に住む人類です。
つまり、カテゴリーとしては人間と同じであり、住む場所が違うだけのことです。
自然科学の分野ですね。
それと霊を混同するのは、お門違いも甚だしい。
人が何を信じるかは自由。
しかし事実と異なることを信じると判断を誤ります。
赤信号は止まれの合図です。
でも、もし赤信号を進めの合図だと信じ込んで、それに基づいて判断しまったら、事故の元ですよね。
判断を行うには、それのベースとして大切なのは事実です。
冤罪事件が起こるのは、事実と異なる判断材料で判断するからです。
不幸ですよね。
だから、盲目的に信じるのでは無く、きちんと検証することが大事です。
そこに矛盾が無いかどうか。
インターネット時代は、情報が瞬時に拡散します。
間違った情報もあっと言う間に広がります。
間違った情報を鵜呑みにした大勢の人たちが、間違った情報に基づいて間違った判断をして、何の罪も無い人を叩きのめす。
そんなアホな出来事がよくあります。
この世の中には、当たり前となってしまって、多くの人が信じて疑わないことがたくさんあります。
ごく少数の人がその間違いに気づき、真実を訴えても、世の中はカンタンに変わらないんですよね。
血液型での性格判断なんて、その代表です。当然、血液型で性格判断するのは間違っているので、話の中にたくさんの矛盾が出てくるわけです。
ある人に、
「ボクはA型。」
と教えて、しばらく会話しました。
その人はボクに、
「B-CHANっていかにもA型っぽいね。」
なんて言うわけですが、1年経ったあとに、
「実はボクはB型。」
とバラすわけです。
ね、いい加減でしょ。あれだけA型っぽいね、なんて言ってきたのは何だったのかと。
事実と異なることには、必ずこう言う矛盾が生じます。
これを読んでいるみなさんは、できるだけ世の中のデタラメに踊らされて判断を誤るような人生を送って欲しく無いですね。
正しい情報、真実に基づいて、罪の無い人を間違って不幸にするのを避けましょうよ。
世の中にはたくさんの間違いがあるので、それを見抜く「思考力」を身につけてください。
それが人間らしさです。