絶対評価と相対評価
ボクがこのブログでよく書くのが、
- 絶対評価
- 相対評価
の違いですね。
この2つを混同する人が非常に多い。
100点満点のテストで95点を獲るコトは絶対評価です。
これだけを見れば、非常に優秀な点数だと感じられるかも知れません。
では、ある学校の30人のクラスでテストを行い、平均点が97点だとしたらどうでしょうか。
95点を獲った生徒は、30人の中で最下位。
絶対評価での95点は優秀であるかのように感じられましたが、相対評価も加味すると最下位。
要は、絶対評価だけ、あるいは相対評価だけ、を採用するコトは、評価を誤る原因である、とボクは言いたいわけです。
三冠王
誰かが言ってたんですよ。
昔と違って現代のプロ野球では、バッターの三冠王は出ないよ。
と。
ボクは、聞いた瞬間に、
あれ?
と思いました。
昔のプロ野球と現代のプロ野球は質が違うのはよくわかります。
でも、それが影響を与えるのは、絶対評価ですよね。
例えば、現代のプロ野球では、ピッチャーが400勝をあげたり、バッターが800本もホームランを打つのは、おそらく難しいでしょう。
それは絶対評価での数値です。
でも、三冠王って、相対評価なんですよ。
三冠王とは、
- 打率1位
- 打点1位
- ホームラン数1位
と、ご覧のとおり、すべて数値での定義では無く、他人との比較なんですよ。
つまり、毎年必ず、打率1位の選手、打点1位の選手、ホームラン数1位の選手が現れます。
そりゃそうですね。相対評価ですから。
だから、三冠王も出る可能性はあるわけです。
3つとも1位になれば三冠王なので。
時代は関係ありません。
この話、世の中ではわりとよく見られるんですよ。
相対評価の話をしているのに絶対評価で反論する人。
あるいはその逆。
ロジカルシンキングは世の中に浸透しにくいテーマのひとつですが、きちんと理解しないと、話を根本的に間違えてしまいます。
「相関」に関しても、間違えている人が非常に多いので、良ければ、過去の記事を読んでみてください。