円安の理由
経済が動く理由は色々あるので、一概には言えないんですが、いまの歴史的な円安に関しては、大ざっぱに理由がわかりそうです。
日本の金利が低いままだからです。
アメリカは段階的に金利を上昇させています。
アメリカにおカネを持っていけば高金利が付く。
日本だと低金利のまま。
だから、世界のおカネは日本から離れていきます。
結果、円の価値が下がって、円安。
日本には資源が乏しく、多くの資源を外国から輸入しているため、円安になると、物価が上がります。
当然ですね。
一方、輸出産業は、円安になればなるほど儲かります。
いまの日本では、物価上昇に苦しむ人々と、円安で好景気に沸く人がいるわけです。
円安で助かる
ボクは、輸出産業に所属しているわけでは無いので、円安のメリットは無さそうです。
普通にモノを買うので、物価上昇の影響は受けていますし。
ところが。
円安の恩恵を受けているんですよねえ。
前から書いているように、ボクは米国株投資をしています。
米国株は、上がったり下がったりを繰り返しながらも、この100年間、ずっと右肩上がりだと書きましたよね。
なので、あくまでも確率の話ですが、そんなに値上がりしない日本株に投資するよりも、米国株に投資する方が、結果として、含み益は大きくなりました。
もちろん、今後もそれが続く保証は何もありませんが、それは日本も同じです。
少なくとも、これから数十年間は人口が増える米国と、数巡年間は人口が減る日本。
どちらの市場が有望かと考えると、ボクはたぶん、米国株投資を続けます。
そして、円安。
米国株投資をしているので、円をドルに替えて持っています。
この強烈な円安は、逆に言えば、強烈なドル高です。
つまり、ボクのドルの米国株は、株価でも上昇し、さらにドル高でも上昇してくれました。
2重の値上がりなのです。
例えば、
1ドル＝100円
の時代に、
100ドルの株を買ったとしましょう。
そのときの価値は日本円で1万円ですね。
その株が150ドルに値上がりしたら、価値は1万5千円ですが、さらに円安医で、
1ドル＝150円
になったら、その価値は日本円で2万2千500円にもなるわけです。
政府は国民に、預金から投資へ、と促していますが、当然ながら、投資にはリスクが伴います。
その代わり、リスクを取るからリターンが得られるのです。
ゼロ金利が続く日本で、銀行におカネをいくら預けていても、増えません。
一方、ボクは、この数年、リスクを取って米国株投資を行ってきました。
その結果、元の数倍にふくれ上がったのです。
もし、あのとき、米国株投資をやっていなければ、いまごろ、どうなっていたかなーと思うと、リスクを取って良かったと思うのです。
リスクを取るコトは危険を負担するコトだと思われがちですが、逆に、リスクを取らないコトは、おカネを増やさないコトを確定するのと同じコトです。
老後に向かっておカネを増やさないのは危険ですよね。
結局、リスクを取るより取らない方が、トータルでは危険だったりします。
