国の借金
ボクもファイナンスをかじっていた元金融マンですが、国の借金に関しては、世論が分かれています。
国の借金では無く、政府の借金だと言う人もいます。
借金があると言うコトはバランスシート的には資産もあるので、問題無いと言う人もいます。
まあ、その人に関してはボクは、資産の性質の話をしたいですね。
資産は必ずしもキャッシュとは限らないので、資金繰りを考えたら、問題無いコトは無いんですよ。
現金化できない資産もたくさんありますし。
まあ、それは置いておきます。
ボクが気にしているコト、それは。
金利
ボクが気にしているのは、バランスシートの話よりも、損益の話です。
BSよりP/L。
特に金利なんですよ。
国(あるいは政府)の借金は1286兆円で過去最大ですが、これって金利が発生しているのです。
債務の内容によって金利は様々ですが、仮に0.01%しか無いとしても、1286億円が年間の利息です。
これを国民が負担しているわけです。
借金が無ければ払わなくて良いハズのおカネです。
借金の額が大きすぎるので利払い額も巨大になり、それはバランスシートとは関係無く、コストとして国民にのしかかって来ます。
すでに来ています、毎年。
1286億円だとしても、全国民が1000円ずつ税金で負担している計算。
0.1%なら全国民が1万円負担。
毎年ですよ
細かい債務状況を見るのは面倒なので、ここでは調べませんが、要するにそう言うコトです。
国の借金であろうが、政府の借金であろうが、政府には徴税権があるので、結局、負担するのは国民です。
人口減少で人の数は減るのに借金は増えると1人当たりの金利負担も増えるわけですね。
つまり、今後も、税金で持って行かれます。
やっぱり財政健全化は必要ですよ、あくまでもバランスシートの問題とは別にムダな国民負担の重さを考えれば。