不動産の利回り
こんにちは。
ボクはサラリーマンなので、勤務先のルールってのがあって、週に1回、ブログを書く役割もあります。
ボクは、ここで毎日、ブログを書きつつ、勤務先でも書いているわけです。
不動産会社なので不動産関連のネタを多めにしているんですが、そのネタをここでも流用しようと思います。
不動産投資の話です。
不動産業界の人たちは、不動産投資に関して、
利回り
と言う言葉で物件を評価します。
例えば、わかりやすい例で書くと、
1億円で賃貸マンションを買って、1年間の家賃収入が1000万円で、1年間の費用が200万円かかったら、1年間の手取りは800万円なので、
800万円 ÷ 1億円 = 8%
です。
その物件の利回りは8%として評価され、それによって買うかどうかを検討するわけです。
1億円の預金を持っている人が、そのマンションを買って、800万円稼いで、1年後に1億円でマンションを売れば、1億円を投資して1年間で800万円稼げたわけです。
投資の利回り
さて、ボクが過去に在籍した不動産ファンドと言う業種。
これは、不動産投資とファイナンスをうまく組み合わせたモノです。
さっき、1億円持っている人が1年で800万円稼ぐ話を書きました。
不動産会社は、利回り8%として判断します。
しかし、不動産ファンド、と言うか、ファイナンスの概念を取り入れれば、もっと稼ぐコトができます。
話をわかりやすくするために、極端な例を書いてみます。
あなたが1億円を持っていれば、1億円投資して1年で800万円稼ぐコトができる話ですが、1億円を持っていない場合はどうすれば良いでしょうか。
答えはカンタンで、借り入れるのです。
例えば、あなたが100万円しか持っていないとします。
そこで、9900万円を借りて、その1億円のマンションを買います。
1年間で800万円を稼いで、1億円で売ります。
おカネを借りたら金利を払う必要があります。
金利が例えば2%なら、9900万円の2%なので、198万円払う必要があります。
800万円から198万円引いて、602万円残ります。
どうですか。
自分のおカネ100万円を投資して602万円も稼げました。
まったく同じ不動産物件なのに、利回りは8%から600%超になりました。
この例は極端ですが、ようは、不動産投資と言うのは、不動産そのモノのチカラとファイナンスのチカラを組み合わせて、その結果が投資利回りとなると言う話です。
実際には、不動産ファンドは、資産流動化法等の法律を駆使しながら、節税を図るので、さらに収益力は上がります。
もし来年、不動産業界に就職しようと思っている人は、不動産ファンドも選択肢にすると、ファイナンスも学べて一石二鳥ですよ。
ちなみに、今回書いた話は特別な話では無く、上場企業ならどこでもやっていると思ってください。もちろん上場企業以外でもやっているところもたくさんあります。
そう言うのを、資本戦略、と言います。
ちょっと面白いと思いませんか?
借金が多いからダメな会社だと思い込んでいる人は、そう言う意味においては、上場企業の経営者には向いていない、と言うお話しでした。
上場企業の大半は、大きな借り入れがあるんです。
興味がある人は企業が公開しているバランスシート(貸借対照表)を見てください。