課金
12月15日に配信開始される任天堂のiPhone用ゲーム、スーパーマリオラン。
世間的にも大注目でしょうから、おそらく空前の数がダウンロードされるでしょう。
ダウンロード自体は無料で、その場合は4つのコースまで遊べ、すべてのコースを遊ぶためには1200円かかるそうです。
これに対して、賛否あるようです。
ボクはどうしても、この意見に賛同できないんですよね。
おカネがかかることを課金と呼んで批判するなら、世の中の大半のモノやサービスが批判されることになります。
なにせ有料ですから。
クルマを買うのも、パンを買うのも、映画を見るのも。
でも、それって有料だからって批判されるべきでしょうか。
むしろ、コストをかけて作っているので、有料じゃないとビジネスモデルが成り立ちません。
ボクが批判すべき対象の課金ゲームと言うのは、射幸心をあおるモノだと思うんですよ。
そして最大の特徴は課金額が青天井つまり無制限のモノ。
例えば、有名なパズドラと言うゲームは、ダウンロードは無料です。
が、課金してアイテムなどを手に入れることによって、ゲームを有利に進めることができるようになります。
そして、課金に制限はありません。
もちろん未成年を保護するための制限はありますが、基本的に課金は10回までとか100回までとか言う制限はありません。
ゲームを有利に進めたい大人たちは何回でも課金できるわけです。
課金では無く単なる有料
しかし、スーパーマリオランは、そのタイプとはまったく異なります。
課金すればするほど、ゲームを有利に進められることはありません。
ゲームが進むかどうかはあくまでもゲーマーのスキル次第です。
そこは任天堂は踏み外していません。
ゲームの有利不利が課金によって決まるタイプとそうで無いタイプ。
パズドラは前者でスーパーマリオランは後者。
ボクはむしろ後者は大歓迎です。
なぜなら、もし最初からスーパーマリオランが1200円の有料ダウンロードなら、それを理由に遊べない人もたくさん出てくるでしょう。
しかし、ダウンロードを無料にしておけば、誰でも気軽にお試しができます。
そしてお試しをした結果、気に入った人だけが1200円でフルセットを購入、つまり本来のゲームの購入に進めば良いわけです。
つまり、もともと1200円と言うゲームを無料でお試しできるシステムなんです。
ユーザーにとって非常に有益ですよね。
最初から有料のゲームを買ってしまって、思ったよりツマラナイとガッカリすることが防げますから。
しかも、これなら、ゲームを進める上での有利不利は経済性に左右されません。
単純にゲーマーの腕です。
先へ進める人も、あまり進めない人も、平等に1200円です。
ボクはこのタイプの「お試し」可能で、全部遊ぶには「買い切り」タイプのゲームが普及すれば良いと思っています。
単に「課金」と言うキーワードでひとくくりにすると、まったく異なる性質のゲームがまとめて批判の対象になってしまいます。
世の中の製品でもサービスでも有料であることが前提なので、スーパーマリオランが有料課金であることで批判される筋合いは無いと思います。
問題なのはあくまでも青天井タイプの課金ゲームです。