パソコンからスマートフォンへ
数十年前、ボクは小学生の頃にパソコンに興味を持ち、プログラミングを始めました。
当時は周りにパソコンを持っている人はいなかったので、一人でコツコツと学んでいました。
それから十数年でパソコンは爆発的に普及し、21世紀に入ってからは、パソコンを使うのが普通である世界になりました。
そこへ登場したのがスマートフォンでした。
パソコンとスマートフォンの最大の違い
パソコンを使うのが普通である世界、と書きましたが、それは主に仕事目的。
仕事でパソコンを使えない人は就職で不利になる。
そんな世界です。
逆にプライベートの生活では、パソコンを使わなくても何とかなりました。
しかし、スマートフォンは違いました。
仕事に関係なく、スマートフォンを使えないと、生活に支障をきたす、とまでは行かないとしても、非常に不便な世界になりました。
逆に言えば、スマートフォンを使うと非常に便利なのです。
この数十年間での巨大な2つのIT機器。
パソコンとスマートフォン。
現実的には、スマートフォンは小さなパソコンです。
なので本質的には同じです。
両手で使うか片手で使うか程度の違いです。
ボクはひとつだけ両者には本質的な違いがあると思っています。
それは、画面が隠れてしまうかどうか、です。
パソコンを普通に操作するとき、画面は隠れません。
でも、スマートフォンを操作するとき、常に指で画面が隠れます。
もちろん、タッチパネルでは無いスマートフォンなら隠れないんですが、タッチパネルのスマートフォンがスタンダードとなったいま、スマートフォンの画面が隠れるのは、大きな特質となりました。
ユーザーインターフェースは、それを前提に作られています。
指の真下では無く、ややズレた位置にレスポンスが表示されます。
これはパソコンとの大きな違いです。
普段、意識しないと思いますが、ゲームでも、実はユーザーは操作中は画面全部を見ていないのです。
パソコンや各種ゲーム機で遊んでいる時代には想像しなかった現象です。
しかもスマートフォンの画面は小さいので、指で隠れる面積は画面に対して比較的大きいわけです。
例えば、50インチくらいの画面のテレビで、画面を腕で隠すような感じです。
それってジャマですよね。
でも、スマートフォンの操作中には、それを意識しない。
画面を隠すのに、それを意識しない。
ボクはこれがスマートフォン時代のパラダイムシフトだと思っています。