非天マザー by B-CHAN

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iPhoneの進む道

Appleの株価

 

 

こんにちは。

Appleの株価が低迷して、年末のアップル・ショックを呼びました。

Appleはアメリカで初めて、時価総額が1兆ドルを超えた企業です。

時価総額と言うのは、株価と株数の掛け算なので、株価が下がれば時価総額も下がります。

 

株価が下がる要因は、その企業の将来が悲観的だからです。

 

要は、Appleの将来性が悲観されて株が売られて値が下がったわけですね。

 

 

iPhone

 

 

思えば、Appleは、IT系の工業製品を作るメーカーとしては希有な存在です。

30年間以上も同じブランドを維持しているパソコンなんて、たぶん、Macだけでしょう。

パソコン初期の時代は、Appleは大成功しましたが、ビジネス需要の取り込みで、Windowsパソコンのシェアが圧倒し、Macはずっと、台数シェアでは数パーセントです。

Macは機種を増やし続けましたが売れず、Appleが倒産寸前でスティーブ・ジョブズが復帰し、ラインナップを整理して、iMacを発売。

これが大ヒットしてAppleは復活。

その後、iPodの大ヒット。

そして、iPhoneの大ヒット。

倒産寸前の企業が、今では歴史的大企業に。

 

スティーブ・ジョブズが神格化されてしまって、Appleは革新的な企業だと言われますが、ボクがジョブズを革新的だと思うのは、企業規模に対して製品のラインナップを絞り込んだコトだと思うんですよね。

iMacもiPodもiPhoneも、基本的には同時には単一機種でした。

iPhoneにはたくさんのアプリがありますが、単一機種だったので、iPhone用にアプリを開発すれば、それは世界中のiPhoneで起動する、と言う意味になりました。

 

しかし、現在、iPhoneは現行型が3タイプ、それに前機種も併売されています。

画面サイズも形状もバラバラ。

アプリ開発者は、それぞれのiPhoneで動くアプリを作る必要があります。

本来、単一性がiPhoneの利点であり、世界中に数え切れないほどの機種があるAndroidは不利だったんです。

それが、今は、iPhoneが他機種展開。

まあ、Androidほどのデメリットは無いですが、開発コストは上がりました。

ここで言う開発コストは、AppleにとってのiPhone開発コストでもあり、アプリ開発者にとってのコストでもあります。

5.8インチ、6.1インチ、6.5インチと言う、微妙に異なる3つの画面サイズの現行iPhoneと、5.5インチ、4.7インチの前iPhone。

画面も長方形だったりノッチがあったり。

 

かつて、様々なMacのラインナップを抱えて倒産寸前だったAppleの時代を思い出します。

 

ボクは個人的には、4.7インチと6.5インチの2種類だけで良いと思うんですよね。

それだけで大半のユーザーのニーズを満たせると思います。

6.5インチを選ぶ人は最初から片手だけでは使えないコトはわかっているはずなので、そこは割り切って良いと思うんですよね。

片手だけで使いたい人は4.7インチ版を選ぶ、と。

で、6.5インチはiPhone XS Maxのような縦長では無く、iPadのように、3:4に近い横縦比の画面にして欲しいんですよね。

iPhone XS Maxは画面インチは大きいですが縦に長すぎて横幅が短いので、雑誌系の書籍が読みにくいんですよ。

 

もはや、Appleはハードだけでは無くサービスでも稼ぐ会社ですが、少なくともiPhoneは今後も売るでしょうから、ここでラインナップを整理して、大と小に絞り、実用性を上げる。

機種を絞れば製造コストも下がるので販売価格の引き下げと利益率の維持も可能です。

 

スペック表に表れない、滑らかな動作は、iPhoneの特徴です。

Android機でも高性能なモノはiPhone並みのモノも表れてきていますが、iPhoneを超えているとは思えません。

なので、iPhoneは高級志向かつシンプルなラインナップ。

トヨタや日産では無く、ポルシェの位置づけですね。

 

初代iMacが登場した頃のように、シンプルイズベストに戻す。

 

そうしないと、この先、苦しいと思うんですよねえ。

スマートフォンはネットワーク外部性に強く依存する製品なので、台数シェアでAndroidを超えるのはもう難しいと思うんですよ。

であれば、Appleならではの高品質さで差別化。

台数は少なくても品質は高く利益率も高い。

本来、どの企業も目指す位置ですよね。