保険とは
世の中には保険に対して偏見を持っている人がいます。
もちろん、保険金殺人と言う事件も存在しますし、不要な人に保険加入させようとする営業員もいます。
しかしだからと言って、保険が悪いと言うコトではありません。
悪いのは、そう言うコトをする人たちであって、保険という道具(ツール)に罪は無いのです。
包丁で人を刺したからと言って包丁が悪いのでは無いのと同じです。
保険とは本来、人類にとって、非常に有意義なモノなのです。
救済
親が1人で数人の子供を養っている家族。
親の働きによって子供たちは食べていけるのです。
しかし、あるとき、親は事故で亡くなってしまいました。
途端に飢える子供たち。
現在の日本なら福祉制度が充実しているので、子供たちを救う手立てはあります。
しかし、昔の世界では、子供は飢えるしか無かったのです。
もちろん、子供たちを養える他人がいれば、救うコトもできるでしょうけど、数人の子供を養うには、それなりの収入が必要ですし、ましてや他人の子供となれば、生活にかなりの余裕が無ければ難しいでしょう。
つまり、救済できるのは、生活に余裕がある人、となります。
では、これを解消するにはどうすればよいでしょうか?
それが保険です。
誰かが子供を救済するのでは無く、みんなで救済すれば、一人一人の負担は軽いですよね。
子供の養育費が月に10万円だとして、それを誰かひとりで負担すれば、その人が10万円を負担するコトになります。
しかし、1000人で負担すれば、ひとり当たりの負担は、たったの100円です。
保険と言うのは、普段から毎月、100円の掛け金を出し合う制度だと思ってください。
1000人いれば、毎月10万円ずつたまりますよね。
そこでもし、どこかの子供が孤立すれば、それを充てるコトができるわけです。
大勢で少しずつ掛け金を出しておいて、少人数を救済する。
こうすれば、みんなの負担は少なく、しかも人の命も救えるのです。
これが保険の考え方。
つまり、保険は、カネ儲けの道具では無いんですよ。
人の命を守るためのツール。
この根本的な考え方が大事なのです。
大勢で参加するコトでひとり当たりの負担は少なく誰かを救える。
すばらしい人類の発明だと思いませんか?
実は、さっき書いた、日本の福祉制度も、保険なんですよ。
健康保険、失業保険、年金保険。
すべて、大勢で出し合うから成り立つのです。
少数の人に負担が行けば、成り立たないのです。
保険は、先進的かつ文化的な国では、絶対に無くてはならない存在なのです。