必要な保険
ボクは保険業界にも4年ちょっと、身を置いていました。
だから、保険の記事もたまに書いているんですよね。
すごく大切なことなんですが、多くの人は必要の無い保険に加入しています。
日本人は保険大好き国民なんですよね。
間違えないでほしいのは、保険が必要無いと言っているのでは無いんです。
必要の無い保険に入っている人が多いと言っているのです。
例えば、ボクは自分が保険の営業マンだったにも関わらず、当時、生命保険に入っていませんでしたし、それをお客さんにも正直に言っていました。
必要な保険には絶対に入った方が良いですし、必要では無い保険には絶対に入らない方が良いんです。
でも残念ながら、多くの人は必要の無い保険に入り、いざという時に役に立たないんです。
そして、多くの保険料(掛け金)をムダに失う、と。
考えてみてくださいよ。
1ヶ月に1万円を払っただけでも1年間で12万円。
10年間で120万円ですよ。
10年間、無事に何も起こらなければ、定期保険なら、その120万円は掛け捨てです。
保険にさえ入っていなければ、手元に120万円も残ったのに。
これは終身保険と定期保険でまったく性質が違うので、この選択は非常に重要なんです。
よくわからずにススメられて保険に加入している人は、手元の保険証券を見てください。
定期保険特約付き終身保険
と書かれていませんか?
それ、いちおう終身保険なんですが、定期保険の特約部分の方が圧倒的に大きな金額であることが多いんです。
つまり、終身保険に見せかけておいて、実質的には定期保険です。
保険会社が非常に儲かりやすい保険なんですね。
そういう保険に入っている人が大部分なので、ボクなんかは徹底した見直しをおススメします。
少なくともムダに120万円を捨てたくないでしょ?
不要な保険
ちなみにボクが入っているのは、終身がん保険。
終身タイプの保険は基本的には解約返戻金があります。
つまり、途中で解約すると、ある程度のおカネが返って来ます。
返戻率が30%なら払ったおカネの30%が、返戻率が50%なら払ったおカネの50%が返って来ます。
終身タイプの生命保険なら返戻率が100%を超えるモノもあります。
保険を掛けつつ、実は貯蓄にもなるので、掛け捨てがイヤな人には向いています。
ところが終身タイプのがん保険は、この返戻率が、どんどん上がってピークを迎えた後にどんどん下がっていくんです。
そして、今のボクがまさに解約返戻率のピークのお年頃なんですよ、これが。
だから、たくさんおカネが返ってくる今のタイミングで解約しようか考え中なんです。
なぜ悩むか。
それは年齢が上がるほど、がんに罹患する確率が上がるからです。
解約したとたん、がんが判明するかもしれないじゃないですか。
だったら、解約しなきゃいいじゃん。
そうです。そう言う考え方もあります。
しかし、日本には高額療養費制度があるんですねえ。
ぶっちゃけ、医療費ってたいして掛からないんです。ごく一部の例外を除いては。
つまり、ボクががんになっても、医療費としてはそんなに負担が無い可能性が高いんです。
そうなると、がん保険の意味は薄いですよね。
ただし、医療費以外の費用が大変です。
仕事を休んで収入が減るでしょうし。
がん保険ってのは、どちらかと言うと医療費よりも、医療費以外を賄うための保険だと考えた方が良いです。
それでもボクが解約を考える理由は、いま解約すると、とにかく大金が返って来ます。
その大金があれば、
もし、がんになれば、その大金で何とかなる。
もし、がんにならなければ、その大金を他のことに使える。
と言う選択肢が生まれるんですね。
がん保険に入ったままだと、大金は他のことに使えないんですよ。もしかしたら、一生、がんにならないかもしれないのに。
ただしがんになれば、さらに大きな保険金がおります。
あなたなら、どちらを選びますか?
まあ日本人は保険付きが多いので、加入したままを選ぶ意見が多いでしょうね。
ボクは現時点では7割ほど、解約へ心が傾いています。
この秋に健康診断があります。
それを受けて、もし異常が無ければ解約ですね。
そして返って来た大金を資産運用してみたいと思います。