生命保険
ボクは色んな業界を渡り歩いていて、生命保険業界にもいたコトがあります。
最近、若者が生命保険に加入しない、と言うネット記事を読んだんですが、そもそも、生命保険の意義を勘違いしている人が多い気がします。
保障
生命保険の目的は、ある人が亡くなった際に発生する経済的損失を補填するコトです。
わかりやすく言いましょう。
例えば、ある家庭。
父……サラリーマンとして収入を得ている
母……専業主婦
子……小学生
この家庭の場合、金銭収入を得ているのは父のみです。
なので、父が死亡すれば、母と子は収入が無くなります。
なので、生命保険を父に掛けておけば、収入を補填できます。
収入が無くなったら生活できなくなる人のために、失ったモノを取り返すのが生命保険の役割。
てコトは、子に生命保険を掛けるのはおかしいわけですね。
でも、たまにいるんですよ。
子に生命保険を掛ける親。
セールスマンに乗せられていると言うかダマされていると言うか。
当たり前ですが、上記の家庭で子が死んでも親の収入は止まらないので、経済的には困りません。
だから、子に生命保険を掛ける必要は無いのです。
保険金は儲けるためのモノでは無く、損失を埋めるモノ。
そう考えれば、生命保険を誰に掛けるのが良いかは明らかでしょう。
ちなみに、ボクが生命保険業界にいた当時、ボクは独身であり子もいなかったので、もちろん生命保険には加入していませんでした。
当然です。
ボクが死んでも、誰も生活に困らないからです。
そして、そのコトを正直にお客さんに話していました。
自社の保険のすばらしさをアピールするよりも、不要な人には売らず、必要な人にはきちんと加入してもらい、困る人を一人でも減らす。
それがボクは今でも変わらず正しい姿勢だと信じています。