サラリーマンでは無い
先日から書いているように、ボクはすでにサラリーマンではありません。
これまでにも、サラリーマンとして勤務しつつ、このブログでの収益や、その他の仕事で複数の収入を得ていましたが、サラリーマンを離れて、事業収入のみで生きていくのは、たぶん初めてです。
細かく言えば、過去にも、サラリーマンとサラリーマンの間の転職活動期間中には、事業収入のみで暮らしていたコトもありますが。
今回は、知人と2人で起業です。
彼もずっとサラリーマン。
ボクはずっとサラリーマン兼個人事業主。
なので、彼の方がボクより、不安に感じるコトは多い様子。
何せ初めて、サラリーマンでは無くなるわけですから。
独立とは
現代社会では、ブラック企業と言う言葉が重く扱われます。
被雇用者のチカラが増大したのです。
そして、それは当然の姿です。
でも、言い換えれば、相対的に、経営者側のチカラは落ちたコトになります。
そのタイミングで、ボクと知人は、経営者側に回るわけです。
被雇用者つまりサラリーマンなら、労働環境が悪ければ労働基準法を引っ張り出せます。
しかし、経営者には当然ながら労働基準法の適用なんてありません。
事業の責任は自分で負う必要があります。
資金調達の責任も負います。
教えてくれる上司も、助けてくれる上司もいません。
例え、1日に20時間働くコトになっても、誰も守ってくれないわけです。
それらを考えれば、サラリーマンがいかに恵まれているかがわかると思います。
実際、ボクも長年、サラリーマンをやってきたので、サラリーマンが恵まれた人種であるコトは良く理解しています。
多くのサラリーマンは、経営者に対して厳しいコトを言いますが、では自分がそれを実現できるのかと言えば、ほとんどのサラリーマンは実現できないわけですから。
つまり、サラリーマンは与えられる存在。
経営者が、与えなければならない存在なのです。
共同起業する彼も、不安を垣間見せるコトがあります。
しかし、その大半は、サラリーマン的発想です。
1日に何時間くらい働くのだろうか、みたいな。
経営者は、1年間に休日がゼロ日であっても違法でも何でもありません。
労働基準法でしっかり守られたいなら、経営者なんてできないわけです。
あるいは最初から才能を発揮して、労働基準法と同等の労働環境を経営者でも享受できるような仕組み作りをすべきです。
サラリーマンなら、それは与えられますが、経営者は自分でその仕組みを作る必要があるわけです。
10年後を予想すれば、起業した人の9割は廃業に追い込まれます。
しかし、サラリーマンの9割が10年後までに失業するなんてコトはありません。
それくらい難易度が違うのです。
サラリーマンが経営者に文句を言うのは世の常ですが、文句を言っている人たちも、自分ではできない。
それが世の中の構図だと知っておいてもらえれば。
まあ、口だけの人は引き続き与えられる環境にいるでしょうし、自分でやろうと思う人は、与える側の環境に移るでしょうけど。
いずれにせよ、ボクと知人は、10年後に9割の確率で廃業している世界へ飛び込みつつあります。