不便な時代になった
今から10年前くらい前までは、パソコンや携帯電話での文字での連絡手段は、ほとんどがメールでした。
で、それとは別に、WindowsメッセンジャーやYahoo!メッセンジャー、ICQなどの、チャットアプリが流行っていました。
それらのメッセンジャーは、お互いがオンライン状態のときに、会話のように交互に書き込むことで、チャットをするツールでした。
主にパソコンで使っていました。
それらのメッセンジャーは今はほぼ、使われなくなり、代わりに、LINE、Facebook Messenger、AppleのiMessageなどが使われるようになりました。
世界では、Facebook Messengerが圧倒的に強く、一方、日本ではLINEのシェアが一番です。
そんな中、ボクは連絡手段はずっとメールです。
LINEはアカウントすら持っていません。
Facebook Messengerも必要なときだけです。
ボクがメールを使い続けるのには理由があります。
まず、人によって、やり取りのツールがバラバラなのが不便だからです。
Aさんはメール。
BさんはLINE。
CさんはMessenger。
すると、同じ内容を人によって、3種類のツールで送る必要があります。
特に、LINEとMessengerは単なる民間企業のサービスで、お互いに互換性がありません。
LINEで発信してMessengerで着信できないのです。
それと比べて、メールは例外を除いては、世界共通規格。
どこのプロバイダーのメールアドレスでも、お互いにやり取りができます。
相手のメールアドレスがライブドアだから、こっちもライブドアのメールアドレスで送る必要がある、なんてことが起こらないわけですね。
これは、つまり、サービスの種類が増えた事による、不便の増大ですよね。
サービスの選択肢が増えた代わりに、互換性が無いため、かえって不便なんです。
以前、電子マネーが不便だと書いたことがあります。それは規格が乱立しているからです。
日本の通貨は日本のどの店でも使えます。
同じように、電子マネーと言う全国共通通貨があれば、従来の紙幣や貨幣の置き換えになって非常に便利になるんですが。
同じことがメッセージングアプリでも起こってしまいました。
ホントに不便になりました。
解決策はひとつ。
メールを会話形式で表示するアプリの発明ですね。
メールは、いちいち、
「お世話になっております。」
とか書くのが面倒くさい、と言う意見が多いですが、メールでもそれをやめればいいんですよ。
LINEやMessengerと同じように吹き出しの会話形式で表示できて、しかも中身はメールだから、世界共通。
これがベストじゃ無いですか。
未来に残せない可能性
もうひとつ、ボクがLINEやMessengerをできるだけ使わない理由。
それは、さっきも書いたように、それらが単なる民間企業のサービスである点です。
現在、LINEは日本でこそ利用者は多いですが、世界では劣勢です。
ほんの数年前まではLINEは存在しませんでした。
インターネットのサービスは10年も経てば激変します。
もしかしたら、10年後にはLINEは撤退する可能性だってあるわけです。
そんな民間企業のサービスに、大切なやり取りをずっと任せていたら、ある日、そのサービスが無くなったら、それまでのやり取りはすべて読めなくなります。
例えば、LINEとMessengerに互換性があるのなら、LINEの会話をMessengerに保存したりできるんでしょうけど、現実には不可能です。
その点、メールは、例えばボクは今、Gmailを使っていますが、10年前には違うメールアドレスを使っていましたし、それまでも何度かメールアドレスを変更しました。
つまり、色んな会社のメールアドレスを使ってきたわけです。
そして、メールアドレスを変更するたびに、新しい方のメールアドレスの受信箱に、以前のメールをすべてコピーしています。
こうすることで、過去のメールもすべて、ずっと残すことができます。
現に、ボクの今のGmailの中には、過去の他のメールアドレスのやり取りも全部残っています。
1998年頃のメールのやり取りも、いつでも見ることができるわけです。
2002年の3月20日に誰とどんな会話をしたか、みんな残っています。
将来、
「あの頃の会話を見てみたい。」
と思っても、LINEやMessengerがサービスから撤退していれば、二度と読めません。
そこがメールとの決定的な違いです。
同じ意味で、ボクは、携帯電話会社のメールアドレス、いわゆるキャリアメールも使いません。
これらですね。
●●●@docomo.ne.jp
●●●@ezweb.ne.jp
●●●@softbank.ne.jp
これらは、メールですが、基本的に、携帯電話の中に保存されてしまうからです。
将来まで残したい場合、携帯電話を買い換える際にデータの移し替えが必要です。
Gmailならクラウドなので、Google側のサーバーに全メールが保存されます。
なので、携帯電話を買い換えても問題無いですし、さっき書いたように、万が一、GoogleがGmailから撤退することになっても、それまでに、他のメールアドレスのボックスに全メールをコピーすれば残せます。
以上、
- 各人が使うツールがバラバラ
- 将来に残せない可能性が大きい
そんな理由で、ボクはこれからもメールを使います。
ほぼすべてのやり取りはスマートフォンでGmailです。
もしかしたら、メールでも会話形式で表示できるアプリが存在するかもしれないですね。