相鉄新横浜線
相模鉄道(相鉄)は神奈川県を走る大手私鉄で、その相鉄にに新しく相鉄新横浜線が開通し、羽沢横浜国大駅ができました。
これによって相鉄から都内への直通列車が運行開始されました。
その影響で、羽沢横浜国大駅から鶴見駅へ行く経路が面白いコトになったので書いてみます。
まずは全体図。
左下の青色の線が相鉄です。
地図には入っていませんが西の終点の海老名駅(もしくは湘南台駅)から東の終点の横浜駅をつなぐ鉄道です。
この11月に、西谷駅から東に向かって新しく相鉄新横浜線が開通し、 羽沢横浜国大駅が開設されました。
海老名駅(もしくは湘南台駅)から西谷駅で分岐して羽沢横浜国大駅に向かい、そのままピンク色のJR線に乗り入れて北上し、東京都に向かうわけです。
このJR線は昔からあったんですが、貨物船なので一般の列車が走るコトはほとんど無く、今回の相鉄直通によって、ついに一般の人が通るようになったわけです。
相鉄線沿線の人は従来は横浜駅で他の路線に乗り換えて都内に向かっていたので、直通線によって利便性は上がります。
上図では、羽沢横浜国大駅の先に鶴見駅と新川崎駅がありますが、この2駅は線路はありますが、この直通線用のホームが無いので通過します。
つまり、羽沢横浜国大駅を出ると、次に停車するのは武蔵小杉駅です。
羽沢横浜国大駅から鶴見駅へ
では、新しい羽沢横浜国大駅からJR鶴見駅へ向かうケースを考えてみましょう。
まずは西谷駅へ向かって相鉄線で横浜駅に出て、乗り換えて鶴見駅に向かうパターン。
この場合は相鉄線とJR線を利用する形になります。
2社利用なので、運賃は少し高め。
2社の合計で397円(SuicaやPASMOなどのIC乗車券の場合)です。
実は、一番割安なのは、JRだけを利用するパターン。
168円で行けます。
ただし、ルートがややこしいです。
まずは、上図で見たように、羽沢横浜国大駅からJRで武蔵小杉駅へ向かいます。
途中で鶴見駅を通りますが停まれないので通過ですね。
そして、武蔵小杉駅から横須賀線で横浜駅へ。
この図の緑色の線です。
なんと、また鶴見駅を通過なんですよね。横須賀線も鶴見駅ホームは無いので。
そして、横浜駅から京浜東北線で鶴見駅へ。上図の茶色い線です。
結局、羽沢横浜国大駅から鶴見駅へ向かう場合は、鶴見駅を2回も通過するわけです。
でも、JRしか使わないので、たったの168円。
ちなみに、羽沢横浜国大駅から武蔵小杉駅へは308円。
すでに説明したように、羽沢横浜国大駅から武蔵小杉駅へ行くよりも鶴見駅へ行く方がはるかに長距離を走るコトになるんですが、運賃は鶴見駅へ行く方が安いです。
なぜなら、線路自体は武蔵小杉駅へ行くより鶴見駅へ行く方が短いから。
単に鶴見駅に直通線のホームが無いから停まれないだけ。
ここが面白いトコロ。
ちなみに、3年後の2022年には、相鉄から東急東横線への直通も始まる予定です。
図で表すと、この通り。
さっきの羽沢横浜国大駅から北東へ線路(赤色)が延伸され、既存の東急東横線(オレンジ色)に乗り入れます。
東急東横線も武蔵小杉駅を通るので、羽沢横浜国大駅から武蔵小杉駅へ行く経路がさらにひとつ増えるわけです。
JRの方が遠回りですが、途中停車駅が無いので、武蔵小杉駅への所要時間は短そうです。まだわかりませんが。
相鉄・東急直通の方は運賃も未発表のようです。
相鉄沿線の人が武蔵小杉駅へ行く場合、どちらを利用するのでしょうか。