交通事故死者数
2020年の全国の交通事故死者数は2839人だったそうです。
統計がある最初の年が1948年で、それ以来の最小人数です。
3千人を切ったのも初めて。
このニュースに対し、良いコト、と言うコメントがたくさん見られました。
異常です。
多すぎる交通事故死者数
飛行機が1万回飛んで1000回墜落したら、どう思いますか?
多いですよね。
では、飛行機が1万回飛んで10回墜落したら、どう思いますか?
少ないですか?
いやいやいやいや。
1万回飛んで10回も墜落したら、異常事態ですよ。
世界には同時に13000機から16000機の飛行機が飛んでいます。
では、毎日、10回もの墜落のニュースがあるでしょうか。ありませんよね。
1000回の墜落が10回に減ったら少ないと思ってしまうかも知れませんが、10回は異常なほど多い数なのです。
交通事故死者数も同じです。
2839人ですよ。
最小でも、この数ですよ。
これって警察統計ですよね。
事故発生から24時間以内に亡くなった人だけの数値ですよね。
なので、実際にはもっと多いわけです。
ボクは、自然災害で人が亡くなるのは、生物としての、ある程度の運命だと思っています。
自然災害は防げませんからね。
地震も起こりますし、台風も、洪水も起こります。
色んなウイルスや病気も発生します。
それら自然現象への対策はある程度は可能ですが、発生を防ぐ手段は人類にはありません。
でも、交通事故は、人為的な行為ですよ。
人が人の命を奪っているのです。
この日本で、たった1年間に、人が人を2839人も殺しているわけです。
考えてみてくださいよ。
2839人の殺人事件と変わらないじゃないですか。
2839人の殺人事件なら大騒ぎですよね。
でも、交通事故なら、まるで良いニュースかのように語られる。
人がその行為をしなければ、失われなかったはずの命が2839人。
あくまでも人為的に奪われたんです。
自然災害である新型コロナウイルスでこれだけ騒ぎながら、人為的に防げるはずの事故で膨大な数の命が失われても、何の興味も無い世界。
命を守りたいなら。
被害を防ぎたいなら。
ウイルス対策よりも、ずっとカンタンに多くの命を救えるのが交通事故です。
でも、法も政治もそうなっていませんよね。
そのせいで、
ムダに、
人が数千人、死ぬのです。
ここでのムダと言う意味は、もうわかりましたよね。
まさに、
異常です。