新型コロナウイルスの陰性証明
今年は、人類が近年、経験したコトの無い新型コロナウイルスの大被害で、連日、ほぼ、そのニュースで一色。
死者数等を考えれば、ちょっと過剰に騒ぎすぎだとは思いますが、大衆はマスコミに操られやすいので、仕方が無いのでしょう。
例えば、これ。
NHKのサイトのページは短期間で削除されるため、記事の主旨を書いておきます。
要するに、会社の上司などから、感染していないコトの証明を得るように言われる人が少なくない、と言う話です。
陰性証明をせよ、と言うコトですね。
陰性証明は無意味
感染していないコトの証明、陰性証明は、2つの点で無意味です。
ひとつ目は、無いコトの証明はできないからです。
「悪魔の証明」と言う言葉を聞いたコトがある人も多いでしょう。
物事は、あるコトの証明はカンタンです。
なぜなら、ひとつでも見つければ、あるコトの証明、つまり、存在証明になるからです。
でも、無いコトの証明は、一切の見落としが許されないため、現実的には不可能です。
例えば、宇宙人はいない、と証明するためには、全宇宙の隅から隅までをもれなく探して、いないコトを確かめる必要があります。
ある場所を探している間に宇宙人は別の場所に移動してしまうかも知れません。
その結果、宇宙人は存在するにも関わらず、見つからない、と言うケースもあるわけです。
つまり、存在するのに見つからない、とコトになり、不存在の証明にはならないのです。
法治国家の犯罪の起訴でも、そこは重視されていて、無罪の証明はできないので、起訴する側が有罪の証明をしなければならないのです。
新型コロナウイルスの検査をして、その結果、陰性だとしても、それは、感染していないコトの証明にはなりません。
感染していても、たまたまウイルスが見つからなかっただけかも知れないのです。
ふたつ目は、検査後の時間です。
例えば、病院に検査に行って、検査を受け、その時点では陰性でも、その帰途で感染するかもしれません。
今日は陰性でも、明日に感染するかも知れません。
以上、2つの意味で、陰性証明は無意味なのです。
逆に言えば、陽性証明には意味があります。
陰性証明をさせるために企業が従業員に命じるコトは、無意味なだけでは無く、病院の無意味な作業量を増やすだけで、有害です。
事態を健全に収束させたいのであれば、陰性証明などと言う無意味で有害な行為は、辞めておきましょう。