再審
とある刑事事件の被告が死刑判決を受けましたが、このたび再審が認められ、無罪となる公算です。
関係者は一様に、めでたいと言っており、それはもちろんそうですが、ボクは恐ろしくて仕方がありません。
冤罪
日本のような法治国家において、推定無罪は絶対です。
大切です。
とある事件で、仮に本当の犯人だとしても、確定的な証拠が無い限り、その人は無罪なのです。
そうしないと、冤罪を生む可能性があるからです。
今回の件は、被告は30歳代で死刑判決を受け、40年以上も死刑におびえながら刑務所暮らし。
何の罪も無い人が国家から、そのような仕打ちを受ける。
30歳代から70歳代までの人生を刑務所。
その間、真犯人は何食わぬ顔で生きているかも知れません。
人生だけは一度きりであり、取り返しがつかないのです。
無罪の可能性がある人間に死刑判決。
これに関わったすべての人の罪は非常に重く、それこそ、死刑判決を与えるのに妥当では無いか、と言うのがボクの感情です。
無罪の人の人生(命)を奪ったわけですから。