配信されるファイル
たまに、自分の勤務先のITスキルの遅れについて書いています。
今回、久しぶりに書いてみます。
チームのメンバーが数名います。
次のプロジェクトの概要を書いて、メンバー全員に配布する必要があります。
各メンバーは受け取った概要書を見て、自分が担当するセクションに関して詳細な計画を書面に落とし込んでいく必要があります。
以上のような作業の場合、一般的にはどうするでしょうか。
正解は無いと思いますが、例えば、Wordで概要書を作って、メンバー全員にメールで配信すると思います。
Wordをアナログ化
実際、このような作業がボクのチームで発生しました。
概要書を各メンバーに配信する点は同じです。
メールには概要書が添付されていました。
ただ、添付されている概要書がWordではなくpdfだったんです。
もちろん、pdfが添付されること自体は問題はありません。
Wordファイルのテキストデータからpdfのテキストデータへ。
それなら、概要書の中から自由にコピーして各人が利用できます。
しかし今回の問題は、そのpdfにテキストデータが含まれていないことでした。
実は、うちの会社の複合機はコピーとFAX機能の他にスキャン機能があります。
紙を置いてスキャンすると、pdfとして特定のフォルダに保管されるのです。
そのpdfは、OCRを使ったテキストデータが埋め込まれたモノではなく、単なる画像です。事実上のjpgファイルです。
しかもスキャン解像度が低く、FAX送信した文書のようにギザギザ。
つまり、今回、メールで配信された概要書は、ギザギザの文字が「描かれた」、単なる画像ファイルだったのです。
彼は一流のIT音痴。
Excelは単なる文字入力ツールとして使っています。電卓で計算して結果をExcelに入力するくらいですから。
今回は、まず、自分でWordを使って概要書を作りました。
そしてそれを紙にプリントアウト。
その紙を複合機に載せてスキャンし、画像として保管。
それを添付してみんなにメールで送信。
せっかくWordでテキストデータを持っているのに、それをわざわざアナログ化してからスキャンして再びデジタル化、しかも画像なのでテキストデータとして加工できず。
それをみんなに配信するので、みんなも閲覧しかできず。
彼にとってはそれが当たり前の仕事のやり方。
それを何年も何年もやっているわけです。
そして、周りもそのおかしさに気付かず。
ボクがこの職場に来るまでは。
世の中には仕事ができる人、できない人、速い人、遅い人、間違いの少ない人、多い人、俯瞰的な人、単眼的な人、いろいろいます。
ボクは数々の転職と膨大な勉強量のおかげで、いまの職場の同僚からも、とにかく引き出しが多い人、と呼ばれるんですが、ボクにとってはそれが普通であり、むしろ、職場のITスキルの時代遅れ感が異常です。
でも、同じ職場にずっといると井の中の蛙になって気付かないんですね。
ボクが転職をオススメする理由はそこにあります。
おカネでは得られない新体験が待っているからです。