1000坪の土地
ボクは、1000坪の土地の地主です。
ただ、その土地って、おそらく価値が無いんです。
昭和時代に、原野商法が流行って、ボクの両親も原野を買ってしまいました。
すべて北海道の土地。
ボクの両親は関西在住であり、当該の土地を一度も見に行ったコトがありません。
それを相続人であるボクが引き取ったわけです。
土地を持つリスク
1000坪もの土地を持っているなんてうらやましい、と思うのは、その土地に価値がある場合のみです。
住めそうも無い不便な場所の土地ですが、所有者である以上、管理義務があります。
例えば、その土地が崩れて他人がケガをしたら、所有者には賠償責任が生じるのです。
つまり、メリットは無いのに、デメリットが生じてしまっています。
遠く離れた北海道の土地のコトが心配なのです。
長年、それを解消する方法はありませんでした。
何せ、売るにも売れないですし、所有権を放棄する方法も無かったので。
しかし、来年、いよいよ解決策がスタートします。
相続土地国庫帰属制度が4月から始まるのです。
くわしくは法務省のページに書かれています。
まさに、ボクのように、不要かつリスクのある土地を手放したい人が活用すべき制度です。
何せ、国が引き取ってくれるんですから。
ボクの当該の土地は、北海道のリゾート地に近接しています。
なので、この先、リゾート開発に引っかかるようであれば、価値が生じる可能性があります。
例えば、地権者として、土地の利用者から地代を得るような可能性も考えられます。
そのためには、詳細な調査が必要です。
メリットが生じる土地であれば、みすみす手放すのはもったいないですし、逆に、デメリットしか見込めないのであれば、早々に手放す方が得策です。
現時点では、相続土地国庫帰属制度と言う逃げ道が登場したコトで、保有と放棄の選択肢ができました。
これは大きな前身です。
これから、じっくりと調査、検証したいと思います。
全国に膨大な数が存在する原野商法被害者の相続人のみなさん。
相続土地国庫帰属制度を考慮に入れてみてください。