非天マザー by B-CHAN

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分譲マンションの管理規約変更と言うリスク

分譲マンション

 

 

ボクが不動産系の仕事をしているコトもあって、このブログでも不動産ネタを書いていますが、今回は、分譲マンションの管理規約。

居住のためにマンションを買う人は、当然ながら、丸ごと一棟を買うのでは無く、1戸を買います。

マンション全体のオーナーになるのでは無く、あくまでもマンションの一部のオーナーになるわけです。

例えば、全体で100戸のマンションの中の1戸を買った場合、その戸に関しては自分が所有者となりますが、マンションのエントランスや廊下などの共用部は、他の99戸のオーナーとの共有となります。

1つの玄関を100人で持ち合っているわけですね。

 

100人が好き放題に行動すれば秩序が保たれないので、ルールがあります。

それがマンションの管理規約です。

前にも書きましたが、分譲マンションの1戸を購入した人は管理組合に加入しなければなりません。

これは法律で決まっているので絶対です。

そして、管理規約を守らなければならないのです。

 

これが、戸建住宅を買うのと大きな相違点であり、リスクでもあるのです。

 

 

管理規約

 

 

大勢でひとつのマンションを運営するので、基本的には多数決です。

多数決にしないと、まとまらないからですね。

なので、自分ひとりが反対しても、他の全員が賛同すれば、その規約は成立してしまいます。

マンションを買ったので自分のモノになったと思っても、実は、自由でも何でも無いわけです。

 

以前、管理規約が変更されて、ペット禁止になったと言う記事を読んだコトがあります。

もともと、ペット可のマンションだったため、数千万円もする戸を買ったのに、別の部屋に、犬の鳴き声で迷惑を掛けている住民がいると言うコトで、管理組合の多数決で、ペット不可のマンションに管理規約が変更されてしまったのです。

理不尽に思えるかも知れませんが、分譲マンションを買うと言うコトがそう言うコトです。

今日の管理規約と3年後の管理規約が同じとは限らないのです。

 

冒頭にも書きましたが、共用部はオーナー全員での共有です。

例えば、マンションのエントランスが破損した場合、それを修理する負担は、オーナー全員で負います。

自分には関係無いとは言えないのです。

 

戸建かマンションか。

これは単に形式の違いと言うわけではありません。

法的に、大勢と運命を共有してもらう。

これが分譲マンションであり、そのリスクをあらかじめ知っておかないと後悔するコトになります。