漏水
昨日のYahoo!ニュースに掲載されていた水道管の漏水のニュース。
一般の人の中には、
東京都は早く対応しろ!
と思った人も多いのでは無いですかね。
でも、それは間違いですね。
管理組合
記事の中で既に説明されているので、知識のある人は理解できていると思います。
水道管と言うのは、道路の下を伝わってくる本管(これは公的なモノなので、これが破損すれば当然に都が修理します)と、そこから分岐して各建物に水を送り込む管やポンプなどがあります。
後者はあくまでも各建物の所有者の私物です。
上記のニュースでは、その私物が破損して漏水しているわけです。
だから、修理するのは都では無く、建物の所有者ですね。
複数の所有者が存在する建物(例えば分譲マンション)などでは、各部屋の内部いわゆる専有部分と、廊下や玄関などの共用部分とが存在します。
専有部分内の所有物は、その部屋の所有者が個人的に修理します。
一方、今回の水道管は建物の共用部を通って各部屋に水を送るわけですが、その共用部内で破損しているわけですね。
なので、直すべきなのは、建物所有者全員です。
この、建物所有者全員のコトを、管理組合と言います。
上記のニュースの建物は古すぎるため、管理組合の概念が希薄なようですね。
各所有者は、自分が管理組合の一員であると言う認識が無いかも知れませんが、実際には法律で規定されているので、複数所有者の建物のオーナーである限り、強制的に管理組合の一員なのです。
建物オーナーが全員で費用を出し合って管を修理するしかありませんね。
自分たちの共有の所有物ですから。
このニュースだけを見て、都に文句を言っている人がいるとすれば、大間違いですね。
もし、都が修理してしまうと、それは、赤の他人の所有物を直すために、まったく関係無い人の税金を使うコトになるわけですからね。
都が言っているコトは正しいわけです。