批判する場合は税制をきちんと理解してから
みなさん、こんにちは！
B-CHANです。
トヨタ自動車が5年間、法人税を納めて無かったことを批判する人がいますね。
うーん、困ったことです。
納めなければならない税金を納めて無かったのであれば、それは当然、批判されるべきでしょう。
しかしトヨタのケースは納めなくて良いから納めてなかったので何ら問題は無いです。
例えば、ある施設の入場料が毎月1日は無料というルールがあるとします。
その施設に1日に人がやって来て無料で入場した場合、
「他の日に入る人はカネを払ってるのに、お前はカネを払わないから悪い！」
と、その人を責めても意味無いですよね。
その人はきちんとルールを守ってるんですから。
もし、払わないことに問題があるとすれば、それはルールを守ってる人では無く、そういうルールを定めた側ですよね。
トヨタの件も同じです。
別に法人税を払ってないのはトヨタだけでは無く、たくさんの企業があります。
それはもちろん欠損繰越などの税制ルールに従ってるだけです。
ルールに従ってるのに、トヨタは税金を納めないから悪い！なんて言われると、じゃあ何に従えば良いのでしょうか？
トヨタには法は適用されないのでしょうか。
トヨタ以外の数多くの納税していない企業はどうなるのでしょうか？
トヨタだけを批判する根拠は何でしょうか？
法を無視して目先の出来事だけで感情論で批判していては、この世の中はめちゃくちゃになりますし、罪の無い人が罰せられ、不公平が蔓延することになります。
ひどいのになると、まるでトヨタが脱税しているかのような批判もあります。
勉強不足のため間違った批判をしてしまうんですね。
脱税なら当然、当局が動きますが、トヨタの件は動きません。
そりゃそうです。
払わなくて良いモノを払わなかっただけなんですから。
入場無料の日に入場した人と同じです。
もし、法人税が払われないことに納得がいかないなら、それはそういう税制を定めた側の人間に問うべきですよね。
もちろん、何の根拠も無くデタラメにそういう税制が作られたわけでは無く、欠損の繰越制度には合理的な理由があるんですけどね。
いずれにせよトヨタ(そして他の法人税を納めてない企業)を責めるのはお門違いです。
責めるべきは脱税してる企業ですよ。
