ツイートをFacebookに流せなくなった
TwitterとFacebook。
世界に君臨する2大SNS。
いや、知っていますよ。
企業としては圧倒的にFacebookが大きいです。
ユーザー数も収益力も時価総額も。
でも、それはそれ。
両者は性質が全然違うんです。
例えば、テレビって、買って来て、コンセントとアンテナケーブルにつなげば見ることができますよね。
民放の番組を見るのに、いちいち氏名を登録する必要はありません。
NHKだけは氏名を把握されてしまいますが、それは受信料徴収の管理上のこと。
基本的に、テレビって、視聴者の個人情報はテレビ局にとって匿名なんです。そして、世の中のテレビ視聴者にとっても、他の視聴者の個人情報は匿名なんです。
これが、SNSで言えばTwitter。
Facebookは原則として、実名制であり、実名であるからこそ、他のユーザーから見つけてもらえるメリットが生まれます。
また、実名であるからこそ、ユーザーが発信する情報の閲覧には、お互いの友達承認が必要なわけです。
しかし、Twitterは匿名であるがゆえに、自由発信、自由フォロー。
テレビの番組を見るように、ツイートを見ることができます。
始める障壁が非常に低いんです。
だから、今では、テレビ番組でも、視聴者からの意見をリアルタイムでTwitterから拾うでしょ?
あれはFacebookでは不可能です。
世論を拾うのに圧倒的に手っ取り早いのがTwitter。
もちろん、数あるツイートには真偽がありますが、それは他のSNSでも同じこと。
Twitterは、その仕組み上、収益化が難しいサービスであり、だからTwitter社は経営に苦労しています。何せ、短文がタイムラインに流れるだけですから。
FacebookやGoogleのように1画面にたくさんの情報が配置されるサービスと比べると、シンプルゆえに事業としては難しそうです。
それでも、一般の個人が、マスコミよりも早く情報発信できる仕組みを普及させた功績は大きく、フォロワーが特定ゆえにテレビと同じでB to Cがやりやすいと言う意味でも、存在価値は大きいと言えます。
実際、ボクのこのブログも、記事の公開と同時にTwitterでお知らせしています。
そして、今までは、ツイートをFacebookにも自動的に流れるようにしていました。
これでボクはブログ記事を書くだけで、
ブログ→Twitter→Facebook
と自動的に記事が流れていくようになっていたんです。
しかし、悲しいかな、Facebookは仕様を変更してしまいました。
他のアプリからFacebookを操作するAPIと言うプログラムを制限してしまったんです。
従来は、TwitterはFacebookのAPIを使うことで、ツイートを自動的にFacebookに流すことができたんですが、これができなくなりました。
TwitterとFacebookの両方に書き込む
今まではツイートが自動的にFacebookに流れていたので、ツイートさえしていればOKでした。
それだけでTwitterのフォロワーとFacebookの友達に読んでもらえたんです。
しかし今は、ツイートしても、その内容はFacebookには自動的には流せません。
IFTTTやHootsuiteなどの便利なアプリもありますが、どれも同じように、Facebookへの書き込みはできなくなりました。
要は、不便になった、と言うことです。
それでも、ツイートをTwitterのフォロワーとFacebookの友達の両方に見てもらいたい。
あれこれ考えた結果、なるべくラクに実現する方法を見つけました。
と言っても、見つけたと書くと大げさで、iPhone(やiPadやMac)の基本的な機能を使うだけ。
iPhoneのTwitterアプリで、対象となるツイートを開きます。
例えば、この「Twitterは個人が不特定多数に」で始まるツイート。この下に共有ボタンがあるので押します。
表示されたメニューから、「その他の方法でツイートを共有」を押します。
すると、おなじみの共有方法一覧が。ここでFacebookアプリを選びます。あらかじめiPhoneにFacebookアプリがインストールされていないと、このボタンは表示されません。
Facebookへの書き込み画面が表示され、自動的にツイートへのリンクが埋め込まれた状態になっているので、投稿ボタンを押すだけ。
投稿されたことが表示されます。
これが投稿後のボクのFacebookのタイムライン。
上の矢印が今の投稿。ツイートへのリンクになっているので、それをタップすれば、ツイートの内容が読めるってコトです。
ツイートをFacebookにも投稿するには、この方法が一番ラク。
ただし、Facebookアプリで読む際には、リンクをタップしなきゃならないので、やや面倒。
ちなみに上記画面の下の矢印は、Facebookに直接入力した文章です。当然ですが、そのまま読めます。読みやすいです。
ちなみに、AndroidのTwitterアプリでも、ほぼ同じ方法が使えます。
今回のFacebookの仕様変更は、はっきり言って、TwitterとFacebookを使うユーザーにとっては改悪そのものです。
ま、両者はライバル関係である民間企業ですから仕方が無いんですが、イヤな流れですよね。
そう言えば、Facebook傘下のInstagramへの投稿も、昔はTwitterに流すことができたんですよ。ちゃんとTwitterにもInstagramの写真が直接表示できていたんです。
今はできません。
InstagramでTwitterにシェアすると、ツイートには単にInstagramへのリンクが載るだけ。
SNS間のライバル競争が激しくなることで、ユーザーはどんどん不便になっていく。
そう言えば、便利なサービスが登場することで世の中が不便になる話、たまに書いていますね。
とほほ。