非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、ビジネス、金融、経済、不動産、保険、音楽、映画、ニュース、自己啓発その他。

目先で判断せずに統計学的に判断してみよう

統計値で正しい判断を

インターネットで情報を入手する時代になったので、物を売る方のマーケティングも昔とは様変わりしています。
一方で、情報が氾濫していることから、昔は考えられなかった判断が行われる事例もあります。
ボクも様々な商品情報を、メーカーサイトだけではなくいろんな口コミをインターネットで仕入れていますが、気をつけないと、ちょっとした落とし穴にはまります。
何でもいいんですが、例えば、携帯電話の話をしましょう。
Aという携帯電話についての悪評が、インターネット上で500件、書かれていたとしましょう。
一方で、Bという携帯電話の悪評は50件しかかかれていません。
つまりAの悪評がBの悪評よりも10倍も目立ちます。
これを見て、Aを買おうかBを買おうか悩んでいる消費者は、
「Bのほうが良さそうだ、Aはひどい機種なんだな」
と思ってしまったりします。
しかし、実際には、Aは10万台売れているヒット機種、Bは3千台しか売れていないとします。
すると、Aの場合は10万台に対する悪評が500件、悪評率は0.5%です。
一方のBの場合は、5千台に対する悪評が50件、悪評率は約1.67%。
つまりBのほうが、ユーザーの悪評率はAよりも3倍以上高い、すなわち、不満足度が高いわけです。
しかし、ネット上にはAの悪評がBの悪評よりも10倍も多く書かれていますから、Aのほうが不満足度が高いかのような錯覚に陥ります。
さきほどの消費者が、もし数だけで判断してしまえば、結果的にはユーザー不満足度の高いBの機種を選択してしまうことになります。
重要なのは目先の情報の数ではなく、その背景を考え、統計的な数値を検討した上で判断することだとボクは思います。