非天マザー by B-CHAN

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択一式アンケートの恐ろしさと数字のからくりと世論

アンケートはいくらでも恣意的に行える


あなたは、次の様なアンケート結果を見たら、どう思いますか?

  • 1万人にアンケート実施
  • 質問内容「Aという製品とBという製品、どちらが良い製品だと思いますか?」
  • アンケート結果は、Aを選んだ人が10000人、Bを選んだ人が0人

おそらく、こう思うのでは無いですか?
「Aの方が圧倒的に支持されていてBは全く人気が無い。」
実は、ここに大きな落とし穴があります。
このアンケート方式の恐ろしいところをよく考えてみましょうか。
例えば、各人の持ち点が99点で、それをAもしくはBに振り分けるとします。
その振り分け方でAかBかを選びます。

パターン1……Aが99点、Bが0点の場合は、Aが選ばれる
パターン2……Aが0点、Bが99点の場合は、Bが選ばれる
パターン3……Aが50点、Bが49点の場合は、Aが選ばれる
パターン4……Aが49点、Bが50点の場合は、Bが選ばれる

パターン1やパターン2の人は両者に大差が付いているので、問題は無いでしょう。
しかし、パターン3やパターン4は両者にほとんど差はありません。
例えばボクが、
「寿司と焼き肉どっちか好きな方を選べ。」
と聞かれたら、どちらも同じくらい好きなのでさんざん悩みますが、どちらかと言われているのであえて寿司を選ぶとします。
寿司が50点、焼き肉が49点ですね。
つまりボクにとっては、どちらもほとんど同じですが、あえてひとつを選ぶと言うことで寿司を選択したわけです。
もし、上記のアンケートを受けた1万人全員がそうだったらどうなりますか?
寿司を選ぶ人が1万人、焼き肉を選ぶ人が0人、まさに上記の結果ですよね。
でもこれって、寿司が焼き肉より圧倒的に人気があるという事になりますか?
寿司:50点×1万人=50万点
焼き肉:49点×1万人=49万点
つまり、実は寿司の人気と焼き肉の人気はごくわずかなんです。
でも二者択一アンケートにすると、圧倒的大差が付いている様に見えてしまうことがあるわけです。
世の中が恐ろしいのは、こういった短絡的なアンケートが数々実施されて、それが世論であるかのように報道されることが少なくない、ということなんです。
こういった事例で一番影響が大きいのは、国会議員の小選挙区制度です。
これはひとつの選挙区に一人しか当選しません。
つまり得票数が1位の人だけが当選する仕組みです。
例えば、次の投票結果だと、Aさんが当選し、他の人は全員落選です。

Aさん……5000票
Bさん……4000票
Cさん……3000票
Dさん……2000票
Eさん……1000票

でも、よく見てください。Aさんが5000票を獲得したのに対して、Aさん以外の獲得票数は1万票です。
つまり、Aさんを支持した人の数よりも、Aさんを支持しなかった人の数の方が2倍も多いのです。
それでも小選挙区制ではAさんが当選し、それが民意と言われてしまいます。
世の中には、こういった数字のマジックがたくさんはびこっています。
実際にはマジックでも何でも無いんですが、しっかりと考えないとまんまと騙されてしまいます。
特に政治家を選ぶ選挙制度というのはしっかり理解しておかないと、上記のように、本当は民意でも何でも無いのに民意だと思わされてしまうこともあるのです。
現在でも衆議院定数480人のうち300人は小選挙区制です。
みなさんも、自分の選挙区の当選議員の得票率を調べてみると面白いと思いますよ。
本当に自分の地域の人たちがその政治家を一番支持しているのかどうかがわかります。
どんな選挙方式にもそれぞれメリットとデメリットがありますが、小選挙区制には上記のようなデメリットがあると言うことは知っておくべきでしょう。
当然メリットもありますので、興味のある人は勉強してみてください。
世の中にはこういったからくりがたくさんあるので、いつも書いているように表面でものごとを考えるのでは無く、本質で考えてみましょう。


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