料理の味は酸化で落ちる
コーヒー大好きB-CHANです、こんにちは!
最近、コーヒーに関して、なるほどなあ、と言う話を聞いたので、メモ代わりにブログに書いておきます。
コーヒーって、インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーがありますよね。
インスタントコーヒーは粉末の状態で瓶に入れられて売られています。
あの豆は、コーヒー豆を単に粉々にしたモノではありません。
コーヒーのエキスを抽出して、それを乾燥して粉末にしたモノです。
だから、お湯や水に溶かしてそのまま飲めるんですね。
一方、レギュラーコーヒーはコーヒー豆をすりつぶしたモノです。
コーヒー豆をすりつぶしただけなので、それにお湯を注いでも溶けません。
だから、豆そのものはフィルターを通して取り除くのです。
同じ粉末状に見えても、インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーは別物なんです。
これが、レギュラーコーヒーがインスタントコーヒーよりもおいしい理由なんですが、実はもうひとつ、インスタントコーヒーの味が落ちる理由があります。
それは酸化です。
コーヒーに限りませんが、料理は酸化すると味が落ちます。
どんどん酸化すると、腐ります。
酸化によって材質が変化してしまうんですね。
酸化は空気と触れることで起こります。
だから、料理の長期保存には、空気に触れないようにパックしたり液体に浸したりするわけですね。
ここで、ボクがなるほど、と思った話です。
次の図を見てください。
一辺が100mmの立方体です。これを料理だと思ってください。
体積は、
100mm × 100mm × 100mm = 1,000,000立方mm
です。
表面積は、
100mm × 100mm × 6面 = 60,000平方mm
です。
この表面積を覚えておきましょう。
酸化は料理が空気と触れることで起きるんですが、空気と触れるのは料理の表面です。
つまり、表面積が大きいほど、酸化は起きやすくなります。
では、この立方体料理を分割してみます。
次の図のように、縦横高さをそれぞれ半分に切ります。
このように分割しても、体積は変わりません。
では表面積はどうでしょうか。
この小さな立方体の1個の表面積は、
50mm × 50mm × 6面= 15,000平方mm
です。それが全部で8個あるので、
15,000平方mm × 8個 = 120,000平方mm
になります。
分割前は6万だったのが12万に。つまり2倍になりました。
では、さらに縦横高さをそれぞれ半分にしてみましょう。
この小さな立方体の1個の表面積は、
25mm × 25mm × 6面 = 3750平方mm
です。それが全部で64個あるので、
3,750平方mm × 64個 = 240,000平方mm
になります。
表面積は最初の立方体の4倍になりました。
4倍も酸化しやすくなります。
ここで、コーヒーを思い出してほしいんですよ。
1個のコーヒー豆を64分割どころか、もっと細かい粉末にします。
それこそ表面積は何十倍にもなります。
つまり、粉末状態で売られているインスタントコーヒーはとても酸化しやすいんです。
買ってきたときは密封されていても、いったん開封すれば、猛烈な速さで酸化します。
だから、インスタントコーヒーはなるべく早いうちに飲んだ方が良いわけです。
問題は、レギュラーコーヒーですね。
最初に書いたように、コーヒーエキスを抽出しただけのインスタントコーヒーに対して、レギュラーコーヒーは豆自体を粉末にしてお湯に浸すので、圧倒的に味わいは良いです。
しかし、レギュラーコーヒーにも粉末状で売られているモノがあります。
これはインスタントコーヒーと同じように、猛烈な速さで酸化します。
せっかくおいしい味を求めてレギュラーコーヒーを買っても、すぐに酸化するのでは、魅力は半減です。
なので、レギュラーコーヒーは、挽いていない豆の状態で買ってくるのが良いんです。
そして、それを、飲むときに、必要な量だけ、その場で挽く、つまり粉末にするのです。
店で挽いてもらうよりも、自宅で飲む直前に挽く方が良いのです。
コーヒー豆を挽くための道具がコーヒーミルです。
コーヒーミルでコーヒー豆を粉末にして、それをフィルターにかけてお湯を注いでおいしいコーヒーのできあがり。
飲むたびにいちいちミルにかけるのが面倒な人のために、つぎのような全自動コーヒーメーカーも存在します。
これなら、コーヒー豆と水を入れるだけで自動的に粉末にしておいしいコーヒーを作ってくれます。
ネスカフェバリスタとドルチェグストの違い
さて、みなさんも聞いたことがあるでしょう。
ネスカフェのバリスタと言う製品と、同じネスカフェのドルチェグストと言う製品。
どちらもコーヒーメーカーですがまったく違います。
バリスタはお湯とインスタントコーヒーを入れてコーヒーを作る機械です。
ネスレのインスタントコーヒーを入れるので、当然ながら、味はインスタントコーヒーです。カプチーノなどもカンタンに作れるので人気があります。
一方のドルチェグスト。
ドルチェグストの最大の特徴は、コーヒーがカプセルに入って売られていることです。
1個1個が個別にカプセル化されているので、酸化しません。
つまり、おいしさが長続きします。
また、インスタントコーヒー粉末と違って1個のカプセルの中に最適な割合で材料が配合されているので、よりおいしいコーヒーが味わえます。
酸化しない点と味わいの多彩さで、ボクなら迷わずドルチェグストを選びます。
デメリットはカプセル1個がやや高価な点です。
バリスタなら普通のインスタントコーヒー程度の価格で飲めますが、ドルチェグストだとカプセル1個で50円から100円前後。
コンビニでも良く売っているので手軽ですが、安い方が良い人はバリスタですね。
ネスプレッソとは
ちなみに、同じネスレには、これまた有名なネスプレッソと言う機械があります。
これは、コーヒーメーカーでは無く、エスプレッソメーカーです。
レギュラーコーヒーは、お湯を入れたら、重力でお湯がポタポタと落ちて作ります。
つまり、コーヒー粉末がお湯に浸る時間が長いのです。
一方、エスプレッソは、高い圧力をかけて強制的にコーヒーを抽出します。
だから、エスプレッソは短時間で濃くできあがります。
エスプレッソは少量で濃厚なのが特徴です。
誤解されがちですが、エスプレッソの方がレギュラーコーヒーよりもカフェインは少なめです。
エスプレッソはコーヒーの抽出時間が短いので、カフェインがあまり溶け出さないのです。
このネスプレッソも、ドルチェグスト同様にカプセルで売られていて、酸化を防ぎます。
ボクも以前、カプセル式のエスプレッソマシンを持っていたんですが、一度、エスプレッソマシンの魅力を知ると、普通のコーヒーメーカーはかすんでしまいます。
あまりにもエスプレッソがおいしいからです。
なので、バリスタ、ドルチェグスト、ネスプレッソの中から選ぶなら、ボクはネスプレッソを圧倒的にオススメします。
ネスプレッソはカプセルの価格は一番高いですが、それだけの価値はあります。
カプセルとお湯をセットするだけ。手間がほとんどかかりません。
できれば、泡(フォーム)を手軽に作ることができる、エアロチーノが附属するモデルを選んでください。
楽しいしおいしいし、家でパーティーをするときに盛り上がりますよ。
Amazonのレビューをじっくり読んでみてください。
以上、コーヒーの「豆」知識を書いてみました。←これで締めたかっただけ。